【A1-2】心への対価
伝承に謳われる妖精に会うためにコンチェルティアの森の探索を手伝って欲しい。
そんなオレットからの願いに対して......。
>「分かりました。【探求者《Seekers》】が一人、ヴェンデルベルト・S・ライゼトラウム
はこの依頼をお受けします。
> 道中、色々お話を聞かせてくださいね。特に、あなたが『助けたい』方のことを」>「探求者―《Seekers》が、あなたに力を貸そう。誓って、あなたの夢に全力を尽くすよ」
【探求者《Seekers》】の二人は協力する意志を示す。
探し求めること――それが彼らの行動原理の一つなのである。
人を探し力を求めるオレットに手を貸すのは自然なことであったのかもしれない。
>『いいっすよ、どうせやることなんてないですし。
>それと報酬の方はそんなに無理しなくていいっすからね。』
ナゴーヤに呼ばれたプラリネもル=ロウドの教徒らしく、気ままに気軽に依頼を受諾したが
。
――ただひとりだけは違った。
>「わたしも、この依頼を受けたい。でも―」
タタラが自分の帽子をずらして見せたのは穢れの証拠――ナイトメア特有の角であった。
それは、ラクシアを生きる者たちにとっては呪いの象徴。
そして、妖精たちにとっては嫌悪の対象。
だからであろうか、緊張して遠慮がちに......。
ただ報酬はいらない、依頼を受けられればいいと語るタタラの様子に、彼は動いた。
>「オレットさん」
そこからオレットにヴェンデルベルトが語るのは、ナイトメアという種族の強さ。
契約と責任の問題。なによりも冒険者と依頼人――人と人の関係性の有り様。
彼はタタラを共に依頼を全うするための『仲間』であると認めているのだ。
>「...ぁりがとう」
>「1つめと2つめの条件は撤回する
>わたしは、わたしの分け前と、責任をもらう
>でも、3つめの条件は譲れないよ!
>みんなの成功を考える冒険者として」
タタラはそんなヴェンデルベルトの言葉を受け、自分の発言を修正した。
この変化は彼女にとっては大切な一歩であったのかもしれない。
「タタラさん、僕はあなたがなんと言おうとも報酬はお支払いするつもりです。
だって、その......もともとたくさん出せるわせでもないとは言え......。
なんだかちょっと申し訳ないじゃないですか......それに」
オレットはタタラを正面から見つめ返す。
その瞳にはナイトメアに対する悪感情は浮かんでいない。
「僕はあなたたちに力があるから報酬を払うわけでもないし、
あなたたちに学があるから信頼しているわけでもありません。
その......君たちの想いを信じているんです。
世界を動かすのは力でも知恵でもまして財力でもない――想いなんだと。
幾つもの物語や歴史が証明しているから。
どんな理由でどんな形であれ、僕の願いを叶えてくれるために動いてくれようとした。
――その気持ちを信じるよ」
彼の嘘偽りのない言葉である。
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あんみつ@GMより
みなさんはいろいろ書いてくださったおかげで、
つい長くなってしまうという嬉しい悲鳴を上げております(*´∀`*)
なので、いったんここで一区切り。
すぐに本来のメイン進行を記述します。
タタラはちゃんと報酬もらっていってね(*´∀`*)もちろんほかのひとも。
次場面では時間が進みますが、次進行に限り、
この場面でやり残した、聞き残したことがあれば遡ってご記述ください。