【A1-5】想い、それぞれ
ライダーギルドにてケイトとティキの二人は久々に顔を合わせたようだ。
>「ケイト、久しぶり。最近勉強してるものがあって、ちょっとね」
「かぁー、勉強ときたか。
冒険者さんは大変ですなー。
――俺だったら、半日持たずにオーバーヒートだわ」
ティキがニコデムスに会いにそれなりに訪れることもあり、二人も軽口を言える程度には親密なようだ。
* * *
――出発時。
轟くような咆吼を上げるニコデムス。
『ったく、うっせーんだよ、お前はよぉ』
全然迷惑そうではない様子でニコデムスをの背後をぽんと叩く。
『ティキのこと、守ってやれよ?』
ぼそっと呟いてから。
「ちゃーんと元気に帰って来なかったら俺がぶん殴ってやるからな!
気をつけて行ってこいよ!」
ケイトはティキとニコデムスたちを豪快に手を振って送り出す。
* * *
夜の草原でオレットが語る伝承に対して冒険者たちの視点はそれぞれだった。
それでも一つだけ共通している箇所がある。
決して、嘘だ夢だとオレットの話を否定しなかった。
浪曼を追いかけ、明日に羽ばたく夢を見る志――それこそ冒険者の証なのであろうか。
今後、ひとまず街へ寄るか直接森へ行くかというオレットの問いに対しては、
>「では、直接森へ行く、と言う事で宜しいですね」
直接森へ向かうことで冒険者たちの気持ちは一致した。
「そうか、じゃあ直接森までよろしく頼むよ――ありがとう」
どちらに行くか言いだしたのはオレットであるが、彼としては少しでも早く森に行きたかったのだろう。
こういうところも彼の性質である。
話の最後に用意した全員分の保存食をナゴーヤはそれぞれに配った。
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あんみつ@GMより
とりあえず本進行までのちょっとした繋ぎです。
もし何か返したいことなどございましたら、こちらにどうぞ。
続いてメイン進行をあげますね。