わけありの依頼

 プリアーシェ(Lain) [2015/10/03 18:28:02] 
 

 ある日の朝。
 私はこのところ定宿にしている冒険者の宿のテーブルで、時間を潰していた。

 ご主人、ナゴーヤさんには、なにか自分向けの仕事があれば回してください、と頼んである。
 冒険者の流儀には未だに慣れないところはあるけれど、見知らぬ人と縁を結べる機会が多いのは確かだった。

 それに、たとえば他の同族のように、人に仕えるように作られたわけではない私にとって、冒険者というのは魅力的な職業でもある。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


 ひとりの冒険者が、店を訪れた。

 人間。男性。10代後半から20代前半。
 短髪。背丈は私より頭ひとつ分近く高い。身体は鍛えているようだ。
 相応の経験を積んだ冒険者に見える。

> 「クーガ、お前に仕事を依頼したい依頼人がいるんだが......」

 ナゴーヤさんが彼に声をかけた――仕事のようだ。

 カードを開けかけた手を止めて、ちらりと視線を送る。

>  ――ちょうどいい、一つ依頼があるんだが、受けてみる気はないか?

「私ですか」

 最後の1枚を開けるだけだった占いの、中途半端に広げられたカードを見る。
 開けてしまおうかな、と少しだけ迷って、カードをしまうことにした。

「もう少し詳しく伺っても、いいですか?」


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


「プリアーシェといいます。
 荒事は得意ではありませんが、調べものや探し物であれば少しお役に立てるかと思います」

 同席した冒険者、クーガさんに自己紹介する。

> 「差出人、いやお前たちにとっては依頼人だな。
>  依頼人の名前は、カイル・ヴォルディーク。
>  クーガ、お前も一度会ったことがあるのだろう?」

 カイル・ヴォルディーク。
 確かどこかで聞いたはず、とメモリを漁る。
 正直なところ、検索の精度にはあまり自信がない。

 "花開く街"コンチェルティアに大なる貢献をなした一族の最後のひとり。
 まだ若い当主だった筈だ。
 それなり以上の貴族が、なぜ離れた街の冒険者に依頼をするのだろう。

「お知り合いなのですか?」

 私は、クーガさんに、そう水を向ける。

> 「まあ、それで肝心の依頼内容についてだが。
>  まあ簡単に言えば事件の調査だ......殺人事件のな。
>  それも数件連続で発生しているらしい」

 連続殺人。
 物騒な話だ。

 調査にしても、おそらくはもう街の衛士なりが手を付けている筈で、そのうえでわざわざ冒険者に――それも、離れた街の冒険者に頼むというのは、きっとなにか事情があるのだろう。

> 「詳しいことについては、コンチェルティアの屋敷で話すとのことだが。
>  どうだ、受けてくれるか?」

「お受けします。
 出発はすぐ、ということでいいですか?」


■PLから

 やっはー!ありばどだあ!

>GM

 よろしくおねがいいたしまーす!
 とりあえずデータは確定しました。
 役に立つかどうかはこれから考えます(''

 あと依頼についてはひとまず受ける旨お答えしました。


>ワイドスノーさん

 よろしくおねがいしまーす!

 プリアーシェですが、

  • 高めの襟の服+首元のタイで首の硬質部位を隠しています。
  • ぱっと見はルンフォに見えないかもしれません。
  • ただ、技能があっての変装ではないので、すこし注意すればルンフォとわかります。

 そんなかんじの女子です。


■ダイス

Lain@プリアーシェ 見識判定@カイル 2d6+8 Dice:2D6[3,4]+8=15
Lain@プリアーシェ 見識判定@コンチェルティア 2d6+8 Dice:2D6[6,5]+8=19

 カイル、の部分はヴォルディーク家に読み替えてくださいませ(、、