わけありの依頼
ある日の朝。
私はこのところ定宿にしている冒険者の宿のテーブルで、時間を潰していた。
ご主人、ナゴーヤさんには、なにか自分向けの仕事があれば回してください、と頼んである。
冒険者の流儀には未だに慣れないところはあるけれど、見知らぬ人と縁を結べる機会が多いのは確かだった。
それに、たとえば他の同族のように、人に仕えるように作られたわけではない私にとって、冒険者というのは魅力的な職業でもある。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ひとりの冒険者が、店を訪れた。
人間。男性。10代後半から20代前半。
短髪。背丈は私より頭ひとつ分近く高い。身体は鍛えているようだ。
相応の経験を積んだ冒険者に見える。
> 「クーガ、お前に仕事を依頼したい依頼人がいるんだが......」
ナゴーヤさんが彼に声をかけた――仕事のようだ。
カードを開けかけた手を止めて、ちらりと視線を送る。
> ――ちょうどいい、一つ依頼があるんだが、受けてみる気はないか?
「私ですか」
最後の1枚を開けるだけだった占いの、中途半端に広げられたカードを見る。
開けてしまおうかな、と少しだけ迷って、カードをしまうことにした。
「もう少し詳しく伺っても、いいですか?」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「プリアーシェといいます。
荒事は得意ではありませんが、調べものや探し物であれば少しお役に立てるかと思います」
同席した冒険者、クーガさんに自己紹介する。
> 「差出人、いやお前たちにとっては依頼人だな。
> 依頼人の名前は、カイル・ヴォルディーク。
> クーガ、お前も一度会ったことがあるのだろう?」
カイル・ヴォルディーク。
確かどこかで聞いたはず、とメモリを漁る。
正直なところ、検索の精度にはあまり自信がない。
"花開く街"コンチェルティアに大なる貢献をなした一族の最後のひとり。
まだ若い当主だった筈だ。
それなり以上の貴族が、なぜ離れた街の冒険者に依頼をするのだろう。
「お知り合いなのですか?」
私は、クーガさんに、そう水を向ける。
> 「まあ、それで肝心の依頼内容についてだが。
> まあ簡単に言えば事件の調査だ......殺人事件のな。
> それも数件連続で発生しているらしい」
連続殺人。
物騒な話だ。
調査にしても、おそらくはもう街の衛士なりが手を付けている筈で、そのうえでわざわざ冒険者に――それも、離れた街の冒険者に頼むというのは、きっとなにか事情があるのだろう。
> 「詳しいことについては、コンチェルティアの屋敷で話すとのことだが。
> どうだ、受けてくれるか?」
「お受けします。
出発はすぐ、ということでいいですか?」
■PLから
やっはー!ありばどだあ!
>GM
よろしくおねがいいたしまーす!
とりあえずデータは確定しました。
役に立つかどうかはこれから考えます(''
あと依頼についてはひとまず受ける旨お答えしました。
>ワイドスノーさん
よろしくおねがいしまーす!
プリアーシェですが、
- 高めの襟の服+首元のタイで首の硬質部位を隠しています。
- ぱっと見はルンフォに見えないかもしれません。
- ただ、技能があっての変装ではないので、すこし注意すればルンフォとわかります。
そんなかんじの女子です。
■ダイス
Lain@プリアーシェ 見識判定@カイル 2d6+8 Dice:2D6[3,4]+8=15
Lain@プリアーシェ 見識判定@コンチェルティア 2d6+8 Dice:2D6[6,5]+8=19
カイル、の部分はヴォルディーク家に読み替えてくださいませ(、、