【A3-4】転調までの閑話休題
二ェストルは北門近くの装飾品屋の店番に幾つか尋ねる。
>「この辺りが一番古い町並みになるのかい?
> それともやはり...名士の方々の所が先にあったのかな」
「どうだろなぁ......俺もそういうのはあんま詳しくないんだわ。
でも俺らが住んでるのはそこらよりかは割と新しい感じだな」
まだ青い芸術家でついでに店番もやっているような彼はそこまで詳しくはないらしい。
概して街の歴史とはそういうものであろう。
住んでいる者については、あって当然のものでしかないのだ――特に若い者には。
ちなみにこの青年が住んでいるところとは、おそらく6番街であろうか。
>「遠くからでも荘厳さのある建物...
> あぁいった場所は 私の様な旅の者も自由に中を見ていいものなのかな?」
「俺もスランプ来た時とか、逆いいいアイデアが生まれた時とかは祈りに行くな。
建物自体綺麗だからよ、インスピレーションとかも浮かびやすいんだ。
まあ、俺らみたいな一般人が入れない場所もそりゃあるだろうけどさ」
基本的に神殿は一般に向けて広く解放されているようだ。
アステリアの神殿などは芸術家たちがそれなりに訪れるという。
>「...そうだなぁ
> 愛らしい者もいいけれどもっと...
> そう、勇壮な妖精のものはないかい?」
「へぇ、あんた変わってるねぇ。
一応そっちら辺の妖精もカバーしてるっちゃしてるんだが売れ行きがあんまり良くなくてね。
基本的に見えるところには並べないし、数自体も多くないんだ」
女性型の妖精が多いのは、単に売れ行きがそちらの方がいいからだそうだ。
* * *
>「ありがとうございます。......あの、さっきも物騒だ、っておっしゃってましたけど、なにかよくないことでも起こったんですか?」
キャンディを買い終えたフィンは去り際におばさんに聞いた。
「なんでもさ、人殺しらしいよ。人殺し。
しかも一回じゃないんだってねぇ......ほんと怖いわねぇ」
この街の物騒な理由――それは殺人事件が起こっていたせいらしい。
それも一度や二度でもないような。
華やかに見えるこの街も陰では何かが蠢いているのだろうか。
3番街を見た限りは特に慌ただしい様子もなかったが。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
前半部の商人からの各々への返答のシーンです。
後半部は次のカテゴリに移動しております。
回答としては特に大したものは得られませんでした。
所詮一般人などこのようなものでございます。
何か返しのRPなどございましたら、こちらにお書きください。
このカテゴリに記事を投稿する際は、
カテゴリ『A3_優雅な休日を』にチェックを入れて投稿してください。