【B1-1】森の入口にて
森はとても穏やかであった。
小鳥たちの囀りは朗らかなメロディを奏でる。
視界の隅で動く小さな影。赤茶色の栗鼠だ。
危険な動物の気配はない。
蛮族の気配など更にない。
むしろこの森の空気はかなり清らかに感じられる。
それは穢れを拒むかのように。
タタラにとってはなんとなく重い空気かもしれないが。
耳を澄ませば、森の奥の方から水が流れる音が聞こえるかもしれない。
向こう側には川でも流れているのだろうか。
「ここはね、魔物や蛮族に滅多に出くわすことはないんだ。
流れている川の向こう側まで行くと流石に少し危険だって聞くけれど。
街に近いところはよく絵描きたちがデッサンしに訪れるんだ。
今は――いないみたいだけど」
オレットはこの森について説明する。
この様子だと、初めて訪れたわけではないのだろう。
「僕は、昔コンチェルティアに住んでいたんだ。
それで、仲のいい子たちとよく遊びに来たのを覚えてるよ。
今は――みんなバラバラになっているけどね」
オレットの言葉のトーンが落ちた。
その声色に乗せられた感情は寂寥か。
散り散りになったという者たち――その中の一人が彼の探し人なのであろうか。
「こういう時ってまずは手近なところから探していった方がいいものかな?
それとも、怪しそうなところから探してみる?――森の奥の方とか。
あまりこういう森の中での探し物の経験はなくてさ、わからないんだ」
基本的には順々に調査していくのが手堅いだろう。
見落としが起こらず、ゆっくりでも着実に探索を進められるからだ。
だが、やはりなかなか見つからないときは時間がかかるのも事実。
怪しそうなところに的を絞って調べていくのも悪くないかもしれない。
それとも、冒険者たちに何か名案でもあるだろうか。
――まだまだ陽は昇ったばかり。
妖精探しもここからが本番だ。
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あんみつ@GMより
こちらヴェンデルベルトとティキの探求者《Seekers》のおふたりと、
タタラとプラリネ用の新しいカテゴリです。
ここからの4人のPCの日記はこのカテゴリにご記載ください。
4人はコンチェルティアについたところです。
森の入口付近には現在危険はございません。
>柑橘さん
ゴーレムについては前回の夜のシーンから、
ここまでの好きなタイミングで作成していただいて構いません。
皆さんは次の行動を決定してください。
主な選択肢は2つです。
・入口付近を調べる
・森の奥へ行く
他に起こしたい行動がございましたら、そちらでも構いません。
どちらを選択された場合もダイスを2回お振りください。
1つは探索判定です。目標値は秘密です。
また、具体的にここを探す、もしくはこうやって探すなどがありましたら、
それに見合ったボーナスや結果が起こります(*´∀`*)
もう1つは判定ではありませんがそれぞれ2d6ずつお振りください。
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