作戦会議
寝る前にゴーレムを作成しておく。何かあれば盾となるし、荷物持ちにもなる。
外見はよろしくないが、役には立つのである。
◇ ◇ ◇
その森は、とても美しかった。芸術家が良く訪れると言うのが私にも分かるほどに。
オレット氏がこの森について語ることによると、この森には川が流れており、その向こうはやや危険らしい。
そこまで行く必要は今のところはないだろう。蛮族や魔物がいるところが妖精にとって住みよいとは思えない。
しかし、良く訪れると言う絵描きたちが全くいないのが少し気にかかる。
コンチェルティアは今はきな臭いと言うが、そんな余裕もないのだとすれば自体は思っているよりも深刻なのかもしれない。
>「僕は、昔コンチェルティアに住んでいたんだ。
それで、仲のいい子たちとよく遊びに来たのを覚えてるよ。
今は――みんなバラバラになっているけどね」
彼の助けたい人は、幼馴染らしい。もしかしたらその『仲のいい子』の中にいたのだろうか。
だが、『幼馴染だけど幼馴染じゃなくて......知っている人だけど知らない人』と言っていた。
オレット氏に、その『助けたい人』に、何があったのだろうか。気になるところではあるが、今は聞き出すことは出来なさそうだ。
妖精に出会う事が出来れば、そのあたりは自ら明かすだろうか。
◇ ◇ ◇
さて、どこから妖精を探そうか。
オレット氏は私達を信用してくれている。ならばその期待に応えなければ。
「私は奥から探索した方が良いと思います。
森の手前側、つまり今いる場所はよく芸術家たちがデッサンに訪れるとのことですから、もし妖精がいるならばもっと目撃証言が出るでしょう。
しかし、妖精を見た、と言う人は稀とのこと。ならば妖精は森の奥にいる、と考えた方が良さそうだからです」
そう言うと、皆も同じことを考えていたようで、同意を得られた。
そこで、今度はどのように妖精を探すか、という話になった。
>「そういえば、ヴェンデルベルトさんが話してくれた、妖精の伝承を聞いて、思い付いたことがあるんだけど...」
>「―名付けて"妖精からも見つけてもらおう"作戦!!」
勢いのある言葉だった。タタラ嬢は初めて宿で見た時より、ずっと生き生きしている。若者が自分で考え、自ら歩み、進んでいくのはとても眩しい。
あぁ、だから私は人が好きだ。
だが、言うべきことは、言いたいことは言おう。
「"妖精からも見つけてもらおう"作戦良いと思います。けれど1つよろしいですか」
私は手を挙げて、発言の許可を得る。
「妖精が歌を好きだと言うのは間違いないと思います。逸話にもありますからね。ですが、宝石が好きだと言うのはどうでしょう?
商人から宝石だけを奪った。このエピソードは妖精が宝石を好きだから奪った、とも取れますが、むしろ私には別の意味にとれました。
すなわち、『妖精は純粋な心の持ち主にのみ、力を貸す』、と。商人は強欲の象徴としてよく物語には出てきますからね」
逸話には詳しく書かれていないけれど、商人が宝石と引き換えに妖精の力を悪用しようとしていた可能性もあるのだ。そして、創作物でも商人はそう言う役割を担わされることが多い。
「なので、宝石を見せながら、と言うのはやめましょうか。
オレットさんが心を込めて歌えば、それで十分ですよ、きっと」
と言うわけで
オレットさんに歌って貰いながら奥まで行って、何かいい感じの場所があればまたそこで改めて歌うと言う提案をしておきます!
16:47:56 柑橘@ヴェンデルベルト 探索レンジャー 2d+6 Dice:2D6[5,3]+6=14
16:48:11 柑橘@ヴェンデルベルト 謎ダイス 2d6 Dice:2D6[3,6]=9
17:10:37 柑橘 天気予測 2d+6 Dice:2D6[6,2]+6=14
17:11:11 柑橘 地図作製も振っておく 2d+11 Dice:2D6[4,1]+11=16