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 ティキ(キャスパー) [2015/10/17 22:09:55] 
 

深く撃ち込まれた槍を引き抜くと、巨体は支えを失って倒れこむ。騎獣に乗っていてもぽんと飛び上がりそうな振動の後、グリズリーは完全に沈黙した。

 

「―こんなものか。あっちは」

 

振り向くと、丁度あちらもけりがついたようだった。反対側の4人の視線の先で、崩れ落ちる敵の姿が見える。

 

「......格好がつかないな」

 

こちらをすぐに片づけて合流するといったのに、これでは何か恥ずかしい。

まあ、一人と一匹、無傷でグリズリー二頭と戦果だけ見れば上々か。

 

赤の槍をぴしりと払い、血を飛ばす。

手入れはちょっと後にして、毛皮をはぎ取れるだけとっておこう。

 

『ちょっと待ってて』

 

ニコデムスから降りながらそう声をかけると、嬉しそうにきょろきょろとあたりを気にし始める。

 

『ハナ、さがしてもいい?』

『いいけど、見えるところにいてよ』

 

ニコデムスが遠くに行かないように見張りながらの剥ぎ取りは、戦闘より疲れた。

 

***

 

「お疲れさま......
 ちょっとびっくりしたけど――本当に君たちがいてくれてよかったよ」

「こちらもちゃんと働けてよかった。ふふ」

 

こちらとしても、しっかり依頼人の役に立てたのだから言うことはない。オレットへ笑みを返してから、再び森の奥を見つめる。

さて、念のためにもう一度、妖精に居てもらおうか。宝石に触れ、マナを込める。

 

「何度もすまないな。エコー」

「いいんだよ」

 

そう返してくれた妖精は、相も変わらず髪の中へ隠れてしまう。

 

 

「あの向こうへ行ってみるかい?
 もしかしたら今よりもっと危険な場所かもしれないけれど......
 僕としてはそれでも見てみたいんだ。
 ――探し求めているものがそこにある気がするから」

 

「もちろん。―よければ、一人向こうへのせていくよ」

 

もとよりそれが目的のはずだ。このまま進むのに、一つのためらいもありはしない。

 


PL

よい戦果です。でも活躍をほとんど誰にも見られていない哀しみ

川についてですが、希望があれば一人ニコデムスに乗っけていきます。

誰も希望しなかった場合、オレットを乗せたことにしていただけると嬉しいです

 

21:38:43 キャスパー@ティキ 戦利品 グリズリー1 2d Dice:2D6[4,1]=5

21:38:58 キャスパー@ティキ グリズリー2 2d Dice:2D6[3,5]=8

毛皮(150G)×2と熊の手(300G)×2、獲得です

 

22:59:10 キャスパー フェアリーウィッシュ 行使 2d+5Dice:2D6[2,2]+5=9