再出発
ヴェンデルベルト(柑橘) [2015/10/19 13:28:06]
小さな雷を放った後は、炎を彼らの獲物に宿らせ、そうして私は傍観者となる。
ティキの槍はその形状からは考えられないほど真っ直ぐにグリズリーを貫いていく。
赤いそれが揺らめくように見えるのは、魔力が乗っている所為だろうか。
『魔力撃』と呼ばれるそれは、彼女が新たな力に目覚めた証。
タタラ嬢は神官戦士の名の通り、祈りを捧げながらタイガーを引き受けてくれている。
魔法と剣を併用しながら戦うさまは堂に入っていて、彼女の自信のなさとは裏腹に確実に命を削り取っている。
もう少し剣の方の精度が上がれば、彼女も『英雄候補』としての自覚が出るだろうか。
プラリネ君は自分が何もしていないと言うが、『彼がいる』と言う事が何よりなのだ。
《癒やし手》がいること。それが戦士たちの剣に勢いをつける。
彼がそれを理解してくれれば良いと思う。
煌めく刃の軌跡に見惚れていれば、戦闘はすぐに終わった。
「では、行きましょうか」
オレット氏の提案には勿論同意だ。半分ほど削れてしまっても、ゴーレムは平然と動く。
それに乗って川を乗り越えるとしよう。
さて、あの光の中には何が待っているのだろうか。
遅くなりました!
21:43:46 柑橘@ヴェンデルベルト ゴルゴル剥ぎ取り 2d+1 Dice:2D6[4,6]+1=11