心残りの冒険
川を越えて、濡れたものを少し乾かしてから、森の奥へ進んでいく
辺りをぐるりと見渡す。なんとも不思議な場所
こんな感じで光るキノコをみたことがあるけど、それとは別物だろう
「どんな妖精がいるのかな、どんな魔物がでるんだろう?」
足音がするたびに膨らむ期待と、そこに混ざる不安
どこか心地よく感じる
徐々に色が濃くなってくる。そして、どこからか歌が聞こえてきた
キレイに流れる、女の人のような声
>「......なんだろう。
この感じ、何処かで聞き覚えがあるような。
懐かしい気がする――たしか」
オレットさんは聞いたことがあるんだろうか?
―そういわれてみれば聞いたことがある...気がする
* * *
「うわぁ...!」
開けた視界に入ってきたのは花畑
そこに、幹の真ん中に丸い穴が空いた、とても大きな木
―穴なのか?そこから見える景色は明らかに違う
「なんだろう、あれ!?」
近づいてよくみてみる
向こうにあるのは水晶の森。全てが翠色の宝石のような木々がある
手を伸ばしても突き抜ける。絵なんかじゃない
すぐに大木の裏に回り込んで確認する
「すごい、どうなってるの...」
わたしが使える魔法も神秘だけど、こっちは形が目に見えてあるからより際立つ
上を見上げてみる。なんとも不思議な木だから、なんとも不思議な花が咲いているかもしれない
もしかしたら、異質なのは見た目だけじゃ無いかもしれない!
匂いはどうだろう?幹に鼻をあてて嗅いでみる
ついでになめてみる。特別甘いとかあるのかな?
穴の方に戻ってきて、枠を掴んだまま、頭を突っ込んでみる
緑に透き通る森。顔に風があたる
「歌、この中から聞こえてくるよ!
もしかしたら妖精かもしれない!」
飛び込みそうになって、はっと我にかえる
一人ならそれでもいいけど、今は依頼の最中。他の人たちがいる
勝手な行動は控えなくちゃ
「この中に入る?
危険があるかもしれないから、鎧を着ているわたしから入ったほうがいいよね?
それともやっぱり、妖精を驚かさないように、最後に入ったほうがいいかな?」
わたしは、依頼人以上に楽しんでいるかもしれない
―――――――――――――――――――――――――――――――
PL玉鋼より
見識判定は放棄します。
好き勝手に色々試していますが、特に進行に関係なければ返しを書かなくてもでいいです。
こんなおもしろいものを見たら、冷静に考える前に行動してしまうはずですが、キャラがぶれてしまったでしょうか
ニコデムスは花に興味があったとは、意外!
ダイスチャット2
聞き耳判定 2d Dice:2D6[4,4]=8 +4 <13