【B2-1】白兎との再会
一見しただけのコンチェルティアの風景は大きく変わらない。
奏でられる賑やかな音楽に合わせて踊り子が舞い踊る。
その踊り子をモデルに画家は絵を描き。
近くの書斎からそんな二人をモデルに作家が恋物語を創る。
そんないつもの風景のコンチェルティア。
それでも、流石に一部の者――巡回する兵たちの顔には緊張の表情が浮かんでいたかもしれない。
カイルの手紙にある通りの事件が現実に起こっているのであるならば、当然のことではあるが。
* * *
ルキスラから西へと3日。
コンチェルティアの街にクーガとプリアーシェは到着していた。
すぐに出発したため、なかなか早く到着できているはずだ。
コンチェルティアを訪れたのが初めてであるプリアーシェは勿論のこと、
クーガも少し見ただけでは街で異変がが起きているかどうかはあまりわからないだろう。
「......あれ?」
コンチェルティアについたばかりのクーガの耳に聞き覚えのある言葉が届く。
二人が少し視線を下げれば、そこには白い毛並みのタビットの姿が見えるだろう。
クーガが以前この街を訪れた際に出会った――ミハイルである。
「クーガさん、来てらしたんですか?
......もしかしてカイルさんからの依頼で?」
そこまで話したところでミハイルはようやくクーガの傍にいたプリアーシェに気づいたらしく。
「すみません、クーガさんのお仲間の方ですよね。
僕、ミハイル・ロットといいます。
えっと......一応カイルさんの相談役で魔術師です」
どこか頼りなさげな様子のミハイルではあるが。
一貴族であるカイルの相談役というのであるから、それなりに優秀な魔術師なのかもしれない。
もっともクーガはミハイルとカイルの微妙な関係については知っているのだが。
「ルキスラから来るかもしれない冒険者ってクーガさんのことだったんですね。
なんか、ちょっとだけ意外です......いろいろありましたし」
そこまで言ったミハイルは少しだけ口ごもる。
何か思い出してでもいるのかもしれない。
「僕、これからカイルさんの屋敷に帰ろうと思うのですが。
よかったらクーガさんたちもいらっしゃいますか?
それとも少し街の方を見てからいらっしゃいますかね。
その場合は、僕からカイルさんにお二人が来ていることをお伝えしておきます」
依頼を受けているのだから、すぐにカイルの元へと向かうべきであるだろうか。
だが、その前に少しくらい街の様子を伺ってから訪れるのも悪くないかもしれない。
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あんみつ@GMより
こちらはクーガとプリアーシェ用の新しいカテゴリです。
ここからの2人のPCの日記はこのカテゴリにご記載ください。
2人はコンチェルティアについたばかりです。
パッと見た限りでは事件が起こっている様子はございません。
【ミハイル・ロット】を『演者の一覧』に登録しておきます。
プリアーシェはミハイルについて冒険者+知力で判定が可能です。
目標値は13。成功すればミハイルがそこそこ熟練した魔術師であることがわかります。
クーガは判定に自動成功します。
クーガとプリアーシェは次の行動を決定してください。
主な選択肢は2つです。
・ヴォルディーク邸に行く
・街の様子を伺う
他に起こしたい行動がございましたら、そちらでも構いません。
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