無礼

 ティキ(キャスパー) [2015/10/31 02:13:15] 
 

リナリアの話を聞くなり、ヴェンさんは矢継ぎ早に質問を始めた。

 

「―さすがに失礼ですよ」

 

いくらこの人とはいえ、初対面ですることではない

ヴェンをつまみ上げ引っ張ろうとした。が、その前に自分の騎獣に飛びつく。

 

『......お前もっ!』

 

ニコデムスはヴェンさんの質問攻めが終わる前から、リナリアにすり寄っていた。

首をかかえ、頭を地面に引き落とす。

 

『いい加減にしないとまた締め落とすぞ』

 

唸るのと同時に重く低く、喉から威嚇音を上げる。ドラゴン語がまだ覚束ないときから、これだけはなぜか得意だった。

 

『ごめんごめんごめんごめん』

 

ニコデムスも本気で怖がっている。

そっと開放して額を撫で、リナリアに深く頭を下げた。

 

「......色々と失礼しました。美人に目がないんです、こいつは......」

  

「これはニコデムス、ドラゴンの幼体。私はティキ・ラウリ、見ての通りのシャドウです。覚えにくければ"赫嘴"とでも呼んでください」

  

手元の赤の槍を指さしながら言う。

ひとまず、謝罪と挨拶はこのくらいでいいだろうか。

 

しかし、見れば見るほど美しい人だ。

だがいつから生きているだとか、どうやって生活しているのかとか、もはや疑問にすら思わない。この空間なら何でもありな気までしてきていた。どちらかというと、強大な妖精の方に興味は惹かれていた。できるなら、友になりたいとも思う。

 

「......テンペストというのは、どういう人物......妖精なのでしょうか。退屈しているとか言っていましたが」

 


PL

投稿が遅れて申し訳ありませんでした。

 

RPですが、ついでに伝承とテンペストとの関連性も質問しときます。

それとティキはフェアテ持ってますが、名前を聞いてはっとなったりするんでしょうか