悪の夢
* * *
プラリネさんの言葉にはとても驚いた
涙がでそうなほど嬉しい。でも、常識から外れているのは、プラリネさんの方だとも思った
ナイトメアに嫌悪するのは当たり前で、追い出されないのは良心的だ
たとえ同じ種族だとしても、妖精たちと長い間暮らしているのなら、部外者は嫌になるだろう。わたしも、同じことを考えてしまった
だからこそ、優しくしてくれるみんなは大事にしたい
リナリアさんが近づいて、語りかけてくれる
>「大切なのは、あなたがどうしたいか。
そして、どうするかじゃないかしら?」
「――――」
言葉がでてこなかった
それよりも先に頭が回りだして、奥の道を見つめていた
* * *
「......みんなに、聞いて欲しいことがあるんだ
わたしにはやりたいことがある。すべてのものが持つ可能性を伝えること...」
出てきた結論をまとめつつ、奥を見つめたまま話し出す
「私たちの存在は、悪い夢のようなものかもしれない。でも、ただ害になるだけじゃなくて、役に立つ夢になるときもあるんだって...
お父さんとお母さんが信じてくれたから...
わたしが行動して、何か良い結果が残せたなら、ちょっとずつそれが示せると思うんだ」
「ナイトメアのことだけじゃないよ。この世界はとても広くて、深いから...
美しいだけじゃなくて、楽しい場所や人、物事が眠っているはずだよ
たとえ納得のいかないものだったとしても、それを材料にして作り変えれば、ずっと素晴らしいものになるよ
ここも充分すごいところだけど、それ以上に、どんな予想も越えたものを見つけられるはずなんだ」
グレンダール様も、同じ様なことを伝えたいんだと思っている
「だから、他にやることもないのなら、そんな可能性にかけてみてもいいんじゃないかなって、言いたい。いっしょに冒険へいこうよって、伝えたいよ」
「だけど...今のわたしには説得力がないんだ
結局、想像でしか話すことができない。テンペストさんのほうが、色んなものを見てきているんだろうね
もし、もっと冒険をしていたら、面白い話をしたり、キレイなものをみせてあげたり、できたかもしれない...
いくら浅い記憶の中を探しても、それらしいことは見つからなかった。わたしには、勇気を持って振れる大きな剣が、手元にないんだ」
「無いどころか、わたしが進めば、みんなの剣まで折っちゃうことを知っている
それでも突撃するなんてことは、絶対にしたくないよ。本末転倒じゃダメなんだ
だから、わたしはこの奥には行かない」
乱れた息を少し整える。
ここにいるみんなに、視界にはいないけどそこにいるだろう妖精たちにも、お願いする
「でも、なにもできずに、帰るのは悔しいから、
せめて、ここで、お祈りさせてもらえないかな」
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PL玉鋼より
タタラは「とどまる」を選択するつもりです
ここでかっこ良く名案を出したかった...でも、考えれば考えるほど不利になってしまうことが分かってきてうあああああ
ということで、そのまま書くことにしました。発言が長くなりましたが、大事なシーンなので
23:41:24 玉鋼 パック魔物知識判定平目 2d6 Dice:2D6[3,4]=7