彩りの讃歌
タタラ(玉鋼) [2015/11/06 23:56:40]
少なくとも、わたしが確認できる人達はお願いを受け入れてくれた
オレットさんの言葉は力強く、みんなの声は頼もしく聞こえた
片手を胸の前で握り、前へ進む背中を見送る。どうか、良いことがありますように...
>「ねえ、せっかくだから歌でも歌わない?」
リナリアさんが提案してくれた
「...歌っていいなら...そうしてみようかな」
とはいうものの、リナリアさんの歌は歌えそうになかった。知っているものといえば、お母さんがよく歌ってくれた子守唄だけだ
とても優しくて、落ち着く素敵なものだけど、今はそういう気分じゃないなぁ...
どうせなら、みんなが楽しく帰って来れるような、賑やかな歌がいいな
奥にある記憶を探ってみる。普段どんなのを歌ってたっけ?
出てきたきたのは、故郷のお祭り
色んな人が集まって、お酒やごちそうを食べながら、その場で愉快なメロディーを作った。それぞれの想いが響き合って、あざやかだったのを覚えている
これなら、今の気分にぴったりかもしれない
浮かんできた音をつなげながら、小さな声で、とびきり明るい鼻歌を歌った
「―~~♪、~~♪♪、♪♪―」
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PL玉鋼より
そう言われてみると、歌って見たくなる...
でもきっと音痴なんだろうなあ