熱望の喊声
匂いや味を確かめて見ると、いたって普通の木だった
ますます不思議だ。興味はさらに、あの中へ惹き付けられる
心を踊らせながら、穴の中へ向かった
* * *
「う...」
すごい!空を飛んでいるみたい!
翠にひかる宝石でできた森では、魔法のような風で体が軽い
透き通った空気を飛ぶ、ホタルのような感覚。明るい気持ちが膨らんで、駆けていく
わたしがナイトメアでなければ、跳ね回っていた
ナイトメアでなければ
木の中の森は、夢だと錯覚しそうなほど潔白だ
吸い込んだ息を吐き出すことを、少しためらった
わたしは、ここにいないほうがいいと、理由がないまま理解した
おもしろくて、素敵な場所なのに、素直に喜べない
...ここへ入る目的が、個人的な好奇心だけなら、わたしは絵の外で待っていることを提案したんだろう
>「む、これは中々手ごわい」
ヴェンデルベルトさんは翡翠の枝に興味があるようで、持っていくために格闘している。力が足りなくて、苦戦してるようだ
手伝ってあげよう。数歩あゆみ寄って、、、足が止まる
この場所から威圧されている。わたしの、何かの感情が勝手に圧力をうけて体を止める
大きなものが2つ、頭のなかで混ざってよくわからなくなってきた
わたしは、なんのためにここに来たんだっけ?
自分に問いかけながら、ナイフを取り出した
「...
うおおおおおおおおおおっ!!」
走り寄り、実のつい翡翠の枝へ飛びついてナイフを押し当てる
ガリガリ動かして、切りたい位置に切り傷をつける
片手で枝を引っ張り回しながら、もう片方の手を傷の反対側にあて、一気に力を込めて折る
硬い物をキレイに折る方法を、お父さんに教えてもらった
「はい、ヴェンデルベルトさん!
どうぞ!」
わたしは、こんな人の役にたつためにここへ来た
やってみせるって約束したから
不安はまだなくならない。それでも、もっと強いものがわたしを動かしてくれる
足が鎧よりも重い
いつも以上に長い道にそって、みんなについていった
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PL玉鋼より
自暴自棄になったわけではないので、ただ叩き折るよりもこっちのほうがこのPCらしいと思います
PLは左に行くに1票です。やはり確実になにかあるほうから行っておきたいです
PCは他の人のあとをついていくだけなので、特に意見は出しません