終幕、そして
>「どうかされましたか?
> ......あれ?
> あの人たちはいったい......いや、まさかあれは......?」
>「――ミハイル」
階段を降りきった所で見えたのは開け放たれた窓と、聞き憶えのない複数の声。
会話から察するに、唐突な来訪者は敵ではないようだけれど...。
>「――風が吹いてる」
一度大きく眼を見開き、アポロが小さく口火を切る。
>「白花祭りの刻。
> 青き乙女は最大の夢を見る。
> 役目を果たした巫女は魂を祭壇に捧げられるだろう。
> 然れど太陽と月がそれを阻む。
> 太陽は青き空に浮かぶ金色の輪。
> 月は銀色の光を映す白い弓。
> 花々と竜たちの力を受けて。
> 太陽の昇る頃、青き乙女に奇跡が起きるだろう。
> ――かつて月神に捧げられた古き地下神殿にて」
彼の姿形からみれば、異質な語り口調で言葉を紡ぎ終えると
フィンと手を繋いだまま、体は力が抜けたように庭に崩れていく。
「...おっと、あぶない」
完全に地へ落ちきる前に体を支え、呼吸があることを確認する。
慌ただしく邸内へと駆けて戻ったミハイルは
>「カイルさんが皆さんにお話があるそうです。
> プリアーシェさんはそのクーガさんも連れてきて欲しいと。
来客用の部屋へアポロを寝かせたあと、カイルが待つであろう
応接へ向かう。
庭に現れた青年は顔見知りの様で、彼が拘泥する
姉君とも関わりが深いようだった。
それから暫く残された『予言』について釈義がはじまりおそらく
教団が夢見の済んだ巫女を始末し、彼らの本懐を遂げる時期について
言及したものではないか、という。
>「姉さんに起こるという奇跡。
> それが確実にどのようなものであるかはわかっていない。
ただ 儀式が行われそうな場所や、竜たちについて心当たりがあるらしく、
必ず見つけ出す、覚悟とともに。
>「だからその時に手が空いているようなら。
> ――俺たちに力を貸して欲しい」
「...そうだねぇ
君が もう少し周りを見られるようになったら参陣しようか」
君の考えが『姉だけ』が大事、ではなくなり、その家名と地位に
付随する『守るべきものの中で大事』になったのなら。
「あぁそうだ これは私の所より君に持っていてもらう方がよさそうだ」
今回の襲撃 その黒幕の声が残るピアス。
「使い道がなさそうなら、そのまま処分してもらって構わないよ」
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PLより
■見識判定
飛龍頭@ネス 2d6+5 見識:白花祭り Dice:2D6[4,6]+5=15
飛龍頭@ネス 2d6+5+1 見識:カマル地下聖殿(占い効果込) Dice:2D6[3,3]+5+1=12
まずは、
あんみつGM、雪虫さん、Lainさん、ワイドスノーさん
二ヶ月間ありがとうございましたー!!
なんとなく、アポロのご両親のシーンに一緒に居た方が自然な
気もしますが、フィンのEDだからね!
ネスは終始ふらふらしていただけな感じなので、
剣のかけらはお三方で振ってくださいませー。