D_第三楽章

 GM(あんみつ) [2015/11/03 23:05:46] 
 

「作戦は変更。
 "例の物"は受け取っているわよね?」

「楽譜のことですかい?」

「ええ、そうよ。
 使い方は教えてあるからさすがのあなたでもわかるわね?」

「使い方はわかっちゃいますが、こいつはつまり......」

「もう手段は選ばなくていいということ。
 そもそもあなたはもう手段を選んでいる余裕などないの。
 ぼやぼやしていたらあっという間にあなたは奴らに捉えられる。
 ――そこら辺わかっているかしら?」

「......よーく、わかっとりますぜ」

「あなたが生き延びたいのなら街を混乱に堕として、
 隙をついてターゲットを必ず殺す。
 それ以外ないわ。
 ......まさか、逃げようなんて思っていないわよね」

「――い、いえ、まったく......!」

「たとえ今逃げたとして、逃げきれると思っているの?
 私からじゃないわ――教主様から。
 あの方はいつでも全てを見ていらっしゃるわ」

「......心得ておりますぜ」

「そう、わかっているならいいのよ。
 じゃあ、あとは頼んだわね?」

答えを待たずに彼女は通信を切る。
そして、耳につけたピアスを外し、地面に捨てて踏みつけた。

「やっぱり、少し荷が勝ちすぎていたでしょうか。
 まあ何の問題もありませんね。
 そもそも今回の件も保険にすぎない......教主様の望まれた時はもうすぐ訪れるのですから」

長い黒髪を風に揺らしながら、彼女はコンチェルティアを後にした。


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あんみつ@GMより

ここからは第三楽章となります。

もうセッションは終盤に!
あと少し宜しくお願い致します(*´∀`*)