危難の前兆
* * *
>「あなたが自分でどう思っているかはわからないけれど......。
私はあなたのこと素敵だと思うわよ。
――何より楽しそう」
リナリアさんが優しく話しかけてくれた
どこかお母さんの姿が重なる。こんな風に、わたしのことをほめてくれた
「そうかな?...ありがとう。へへへへ」
唄のこともあるし、リナリアさんといるとお母さんのことを思い出すな。たまには家に帰って、顔を出してこよう
鼻歌がちょっぴり大きくなった
* * *
空が割れる音がした。見上げると、確かに穴があいている
すごく、嫌な予感がする。異様な光景が、更にそれを煽ってくる
>「あら、誰か来たみたいね。
珍しい......無理やり入ってくるなんて。
もしかしてあなたたちの入った後、扉は閉じきっていなかったのかしらね」
オレットさんたちのことじゃないみたいだ。胸を撫で下ろす
でもそうなると、次の不安が浮かんでくる。侵入者がいるんだ
>「まあ、テンペストに任せておけば一瞬ね。
私たちは歌の続きでもしましょうか。」
リナリアさんは、テンペストさんを信頼しているんだろう
わたしは信頼してないわけじゃないけど、のんびりしようとは思えなかった
>「――それとも、あなたには他にやりたいことでもあるのかしら?」
そんな焦りが、顔に出ていたのかもしれない
「ええと、外の森の奥は危険だって知られていて、街の人は近づかないはず
しかも、空が割れるぐらい、無理やり入ってきてるんだよね?
明らかに普通の人じゃないよ」
声に出しながら状況を整理する。最悪のシナリオが頭をよぎった
「こっちへ来たら、わたし一人じゃ手に負えないかも...
みんなに知らせなきゃ、合流しないと...」
心配のしすぎかもしれない。でも今は、守りたい人がここにいる
取り返しのつかないことになって、後悔するのは嫌だ
「リナリアさん!万が一のことがあるかもしれないから、
念のために、テンペストさんのところへ行こう?」
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PL玉鋼より
ここからテンペストのところへ行く場合、入り口付近を通らなくてもよいとのことなので、侵入者と鉢合わせするリスクを考えなくてもよさそうです
今回の行動は、リナリアの反応を見てから決めたいので、可能であれば返答だけいただきたいです。
質問する場合はこのシーンで行動できない、ということでしたら、それでも構いません