大いなる妖精へ
きらびやかな祭壇に座するは、美しい妖精だった。彼女こそがリナリアのいうテンペストなのだろう。大いなる力を、確かに感じる。
>『あれ、あんたたちリナリアの客じゃなかったの?
こんなところまで来るなんて思ってなかったな』
妖精語だ。もちろん理解できるが、彼女はこちらに興味を持っていないようだった。二度目の大あくびをする彼女に、それでも名乗るくらいはしておこうと口を開きかけたとき、服の中から私の友が飛び出した。
「エコー?」
エコーは私の周りを幾度かくるくると踊るように回ると、テンペストへ向けてお辞儀をした。
......恥ずかしがりのエコーが、こんなことをするなんて。
オレットの方を見ると、彼はテンペストに話しかけようとしていた。しかしそれは、何かが割れるような音に遮られる。
異様な光景だった。......世界に亀裂が入っている。
オレットがこれについて尋ねると、テンペストは答えた。
>『言ったでしょ?
ここには基本的に呼ばれなきゃ来れないって。
もし無理やり来ようとするといろいろと問題があるの。
......はあ、めんどくさいな』
ということは、この現象は侵入者による「問題」か。
そして、テンペスト自身は自ら動くことには消極的なようだ。
『......テンペスト。あなたは問題解決に当たるのが面倒なようだが』
妖精語でテンペストに話しかける。やってみる価値はあるだろう。
『もし私達があなたの代わりに首尾よく侵入者を追い出せたら、一つ頼みを聞いてくれないか。そこの男が、あなたと会話することを許してほしい』
さて、乗ってくれるだろうか。なんにせよ、今のままでは彼女との会話すらできそうにない。
一歩引いて、静かにオレットへ言葉をかける。
「うまくいけば、彼女との対話が許されます。そこから先はあなた次第だ」
PL
交渉的なことをしてみました。どうなるかなー。
ティキはニコデムスに乗って侵入者の方へと向かいます。
21:37:04 キャスパー@ティキ まもち 2d+4 Dice:2D6[4,4]+4=12
※ダイスミスです。冒険者+知力なので値は16となります。