こんな時こそ

 クーガ(ワイドスノー) [2015/11/10 20:38:20] 
 

3番街に行く途中でフィンがポツリと言葉を漏らした。

>「僕、きょうだいがおおくて。ちょうどアポロとおなじくらいの弟も、いるんです。ふたりも」

俺は黙ったまま歩く。ただ、聞いてやるだけで気持ちが楽になんなら聞いてやろう。

>「......守りたいです」

ちゃんと聞いてるという意味も込めて、頭を強くなでる。
ついでにこちらもポツリと言葉を漏らす。

「"守りたい"じゃねぇ。」

前を向いたまま、俺たちの覚悟を込めて。

「"守る"んだ。」

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3番街の外れにはきちっとミハイルがいた。
衛兵が一緒にいんだがなんか既視感を覚える。

>「あれ、クーガさん。
>もしかしてカイルさんに話を聞いて?」

こっちに気が付いたミハイルがやってくる。
手に何か持ってるみてぇだがよくわかんねぇ。

>「アンデッドは今ここにはいませんよ。
>ただ少し興味深いものを見つけました。
>......これなのですが。
>見たところ不死者を召喚する曲ですね」

「お?おう・・・」

言われても俺にはよくわからねぇ、なんとなく楽譜ってのは分かんだが。

>「楽譜は折りたたんだり、丸めたりして持ち運びがしやすいです。
>もしこの曲の楽譜が複数つくられていたら......
>だれがどこでアンデッドを召喚しようとしているのか、見当もつきません」

賢いフィンはこの楽譜の使い道まで考えているようだ。

>「つまり、不死者が本当にこの街の中に現れた可能性が高いということですか。
>参ったな......こんなことならもう少しうちの子に家から出ないように言っておくべきだったか」

一緒にいた衛兵が家族のことを心配している。それには納得できる。だが、そのあとの言葉に苦笑いしちまった。

>「いや、うちの息子アポロって言うんですが。
>そういう年頃なのかこれがなかなかわんぱくな子でして......手がかかるんですよ」

その言葉を聞いて既視感の理由がわかった。銀髪の頭、よく見りゃ顔つきも似てる。

>「アポロの、おとうさん......?」

なるほど、こいつは重畳だぜ。これならこっちも頼みやすい。って、フィン?

フィンがどっしり構えてアポロの親父さんを見つめている。何かを言おうとしているってことが分かる。

ここはフィンに任せよう。黙って事の成り行きを見つめる。

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>「きっとこれから、アンデッドを呼びだして街を混乱させるようなうごきがあるでしょう。
>僕、もう少しミハイルさんといっしょにアンデッドについて調べたら、それをヴォルディーク家に報告します。
>混乱に乗じて、アポロの身に危険がせまることのないように」

決意を秘めた顔をしている。ここは任せても大丈夫だ。

>「お父さんは、どうされますか。僕たちを...信用してくれますか」

ならば、俺は俺の仕事をする。

「あー。ちょっといいか?」

緊張感のかけらも持たずに全員に声をかける。

「別に俺のことは信用しなくてもいいから、この親書とフィンのことは信用してくれ。」

アポロの親父さんにカイルの親書を手渡す。

「で、俺たちが頼みてぇのは街の治安を可能な限り守ってほしいんだ。
今、俺の仲間がザイア神殿と冒険者の店に協力求めに行くらしいから、確実に両方とも力を貸してくれるだろうな。」

プリアーシェなら絶対できる。

「で、俺はこれから"花の夜想曲"にテロリスト共を探す目と耳になるように頼みに行く。
こいつはどう転ぶかわかんね。ただ、あんたにはこの親書と今言ったことを上に届けて、
その後はアポロとあんたの家族・・・それとご近所さんを守ってくれ。
そしたら、あとは無傷のアポロが帰ってくんのを待っててくれればいい。」

三人の肩を軽く叩き。

「じゃ、ミハイル、フィン・・・・・しっかり気張れよ?親父さん、親書と言伝宜しくな。」

全力で駆け出す。

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PLより
フィンに触発されてシリアスモード。
ただし、皆のために余裕を見せる。
ベテラン(笑)まで慌てたんじゃフィンにも感染しそうだしね。


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ダイス結果

21:57:11 ワイドスノー@クーガ 見識判定(楽譜):目標15 2d+4 Dice:2D6[2,2]+4=8