かくある理由
> 「君が受けたのは、事件の犯罪者を捕まえることだろう?
> 逆に言えばそれだけ済ませればいいだけの話じゃないか。
無論そうだろう。
自分の仕事と報酬の効率性を考えるならば、全くその通りだ。
ならばなぜ、と言われると明確な答えはない。
> この店の名誉も、この街の安全も、そして僕という存在も君には関係のない話だろう?
> それでも何故君は僕の協力を求めるんだい?」
「そうするべきだ、と思うからです」
口に出してしまってから、ああそうなのか、と腑に落ちた。
「それが私にとって正しいことだからです。
――あなたにも、なにか譲れないものはあるでしょう?
人間とはそういったものではないのですか?」
ときに非合理、ときに理不尽。
ただ合理的というだけでないなにかを内包する存在。
信念という名の衝動のごときもの。
私を作った誰かが作り物の魂に刻もうとしたのは、たぶんそういうものなのだ。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ヴォルディーク邸に戻った私とクーガさんが見たものは、街中に湧き出す不死者の群れだった。
神殿と衛兵、それに冒険者の店にも助力を依頼しているのだから、被害は最小限に留められることだろう。
彼らの狙いがそちらではなく、あの少年――アポロだとしたら。
襲撃は今をおいて他にない筈だ。
予想通りと言うべきかどうか、庭に黒い光とともに不死者の群れが姿を現していた。
> 「本当にこうなるとはね。
> でも、僕が来たんだから心配はないよ」
「ありがとうございます、リオンさん」
一言お礼を言い、マギスフィアを操作して明かりを作る。
息を吸い込み、声を張り上げた。
「庭の敵はスケルトン2、デュラハン、暗殺者らしき人間1!
不死者はこちらで対処可能です!
そちらは護衛対象を固めてください!」
■PLから
なぜか6ゾロで成功する危険感知。
アポロを生かし、かつ赤毛の男を捕えたいわけですが所詮戦闘に関しては雑魚も雑魚。
◆行動宣言:
- フラッシュライトで明かりを作り、敵の動きについて逐一上に報告します。
- 見える範囲で負傷者が出た場合はヒルバレで回復に回ります。