いつもの味@ダグ
階段を上った先には、長いテーブルと無数の皿が並んでいた。
奥の厨房からは、小気味良い包丁の音と鍋が煮立つ音がするもののヒトの姿は無い。
そして、此方を出迎えるは額に紅い石を付けた生物。
通訳したアリサ曰く、散らばった料理のレシピを纏めて欲しいらしい。
是非に及ばず。 先程から美味そうな料理(の絵)が気になって仕方がないのだ。
『来たれ。 名も無き土精』
さっそく妖精の手助けを辺りを調べ始めた。
―*―*―*―
「うむ。 見つからん」
威勢良く探し始めたは良いものの、
先程から文章を読む事が出来なかったり、いまひとつピンと来る物が無い。
まぁ、元よりこういった探し物は得意な方では無く、
味覚も貧乏舌ゆえ然程優れている訳でもない。
自分が選ぶだろうレシピが、絶対に美味いとは言い切れないのだ。
そんな中、呼び出していた土精がトテトテと一枚のレシピを持って来た。
『ん? どうした。
何? これを食べたいから作って欲しい?』
土精が言いだした事は料理の作成。
......まぁ、探索作業も行き詰っていたのだ。
『解った。 ちゃちゃっと作るゆえ待ってろ』
気分転換に料理を作るのも良かろう。
こうして、パンパンと捏ねた生地を包丁でザックリと切り、
沸騰したお湯へドパッと放り茹で置いた物を、
別に作っていたアツアツの汁をかけて出来た料理は。
『応、出来たぞ。 ......なんだ? 絵と違うって?
細かい事は気にすんな。 これはこれで美味いぞ』
茹で置いたが故に、ふやけた生地の口当たりはモソッとしており、
温かい汁と相まってストンと胃へ落ちて行く。
所謂、屋台のかけめんの様な一品だ。
......もっとも、レシピの大部分を読む事が出来ず、
足りない部分はアレンジした故、
これが『美味い物』であるとは絶対に言えないのだが。
「これが、いつも通りの味。 だな」
―*―*―*―
コポコポと蒸留酒を入れた鍋が煮立つ。
粗方アルコールが飛んだ事を確認し、千切った魔香草を投入する。
暫く抽出した後、出来上がったモノを椀へと注いだ。
何をしているかと問われれば。
先程のアレで土精が拗ねてしまった故、機嫌取りに魔香草を煎じている所である。
無論、度重なる召喚で消耗した自身のマナを補填する意味もあるが。
「んむ。 落ち着く......なぁ」
完成した即席魔香茶? を一口含み一言。
こういった状況で一休みするのは心苦しいが。
休憩や親睦も大事であると自分へ言い聞かせ、
探索中の小休憩を心から楽しみ安らぐ事とする。
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PL(Bake)より:
判定3つとも失敗致しました。
指輪を割れば一つ成功致しますが、
このタイミングで割って良いか判断がつかぬ故、
特に要望が無ければ割らずに行こうと思います。
『』は妖精語です。
文中で出て来た料理は、かけうどんのような物だと思って頂ければ。
......何でこれを作ったかと問われれば。 これが思い付いたからです。
妖精が食事するかは解りませんが、「知覚:五感」ゆえ味覚はある......筈?
まぁ、興味をもって口に含んだ、程度かと存じます。
魔香草の使い方は此れもある故。
最初はバリバリ食べようと思いましたが、
道具セットの意義が薄れる故この形となりました。
【判定】
22:29:23 Bake@ダグ まもちき 2d Dice:2D6[2,3]=5
22:30:06 Bake@ダグ 【フェアリーウィッシュ】行使 2d+4-4 Dice:2D6[5,6]+4-4=11
22:31:24 Bake@ダグ レシピ探し・レンジャー 2d+4+1 Dice:2D6[2,5]+4+1=12
22:31:47 Bake@ダグ 【フェアリーウィッシュ】行使 2d+4-4 Dice:2D6[6,3]+4-4=9
22:32:34 Bake@ダグ レシピ探し2・レンジャー 2d+4+1 Dice:2D6[2,3]+4+1=10
22:37:55 Bake@ダグ 実際に作ってみる 2d Dice:2D6[3,5]=8
23:02:10 Bake@ダグ 薬師道具セットを併用し、自分に魔香草を使用します 1d+4 Dice:1D6[6]+4=10
23:03:54 Bake@ダグ 出目10で3点・技能による追加ダメージが6点。 合計9点回復致します。
23:08:41 Bake@ダグ ダグリオン【MP】50/50