スタイル
夜が暗い。
こんなにも、月が丸いのに。
―*―*―*―
最初に触れたのは、そのにおい。
血のにおいには慣れているが、モノの腐るにおいはいつかいでも不快だ。
つい最近、無数の屍と戦ったことを思い出させる。
ここも、夢と現の狭間なのだろうか。
それとも、どこか遠くに実在する景色なのだろうか。
目の前の建物に、あの光の壁がある。
周りの死者を屠れば、通れるようになるか。
アリサ嬢とアルフェイト殿をかばい、前に出た。
得物を抜くと、銀の刃が光る。
寄らば、斬る。
さいわい、聖堂には近づいてこない。
が、念のために周りを警戒しておく。
石像を見ていた人が、何か見つけたようだ。
「何と?」
>『かつて不死者に襲われた街を一人の聖女が救済した。
> 彼女は心優しき月神に只管に祈りを捧げ続け。
> 全てを浄化する月の光が村全てを柔らかく包み、
> 地に満ちた全ての穢れを清め祓った』
よくわからない。神話の一節らしい。
村を救ったのは聖女か、シーン様か。
聖女が祈ったから、シーン様は答えられたのだろう。
ならば、両者か。
祈り方など知らない。
ただ、シーン様の加護なら、いつでもシィノの中にある。
夜でも迷わず歩める目と、魔術に屈しない強さと。
目を閉じて、死者たちの立てる音に耳を澄ませる。
人にとって、夜は、死は、安息の時ではないのか。
シーン様のまなざしの下でうごめく死者たちの、なんと冒涜的なことか。
そして、あわれだ。
シィノは神官ではない。魂を鎮めてやれない。
シーン様の意思に添うためにシィノができるのは、ただひとつ。
土に還してやることだけ。
「シーン様が見守っていらっしゃる。安心して眠れ」
口の中でつぶやき、再びカッツバルゲルを掲げた。
死してなお眠れぬ者たちに、シーン様の慈悲を。
――――PL――――
突撃3秒前。
最後のセリフはシャドウ語。
じっと願うのではなく、教義に則った行動そのものがシィノの祈祷。
お祈り、3回とも目標値以上ですます。
13:52:34 紫乃@シィノ ≫ まもち(ゾンビ) 2d6 <Dice:2D6[4,2]=6>
13:52:45 紫乃@シィノ ≫ まもち(骨) 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
13:52:55 紫乃@シィノ ≫ 見識(神話) 2d6 <Dice:2D6[1,2]=3>
13:53:09 紫乃@シィノ ≫ 祈り1 2d6+11 <Dice:2D6[4,4]+11=19>
13:53:15 紫乃@シィノ ≫ 祈り2 2d6+11 <Dice:2D6[5,2]+11=18>
13:53:22 紫乃@シィノ ≫ 祈り3 2d6+11 <Dice:2D6[3,4]+11=18>