祭じゃ祭じゃー♪
>「ねえ、アルフ。歌いだした瞬間どうなるか・・・わかるよね?」
シィノっちの手が置かれた肩の反対側からラッキーの声が聞こえ振り返る。
よく見ると手にはナイフ。
「Oh・・・。」
ダメっすか?そんなに歌っちゃダメっすか!?
つーかうちの女性陣怖すぎっすよ・・・。
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>「心優しき者、ねえ・・・。そうは思えないのですが。」
緑の本を手に入れた後、ラッキーがそう呟いたのがふと聞こえた。
誰かに聞かせるつもりの無い独り言のつもりやったんやろうけど、あいにくオイラの耳はヘル・イヤー。
そして聞こえちゃったもんは仕方ない、それについて何を言おうが俺は悪くねぇ!はず?
「そうやろか?
まだパーティ組んで間もないしラッキーの何を知ってるねんと言われたらつらいけど結構優しいと思うで、俺は。」
これは別にお世辞とかでなくここ数日行動を共にした俺の本心。
ナイフ突きつけられたりしたけどね・・・。
いやしかしこれくらい笑いの世界に生きる俺にはドンと来い日常や、多分!
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>『レディースエンジェントルメン!
人形たちの美の祭典――"Toshokan Dolls Collection"へようこそ』
さてさて、いい加減図書館来いよと思うがそうは問屋が卸さんようで。
お次に出た場所は人形のステージ。
派手なライトに耳に来るビート、拍手と歓声。
「ええなええなぁ!俺こうゆうの大好きやで♪
お、MCやってんのはホムンクルスか、ここら辺はさすが霧の図書館やな。」
しかしリリちゃんには悪いけど人形に興味ない俺には内容自体はあまり楽しめなさそうやな。
って思ったけど意外と見てたらおもろいな。
王道な衣装から斬新な衣装、きぐるみやら下着やらなんでもありかよ。
そんな感じでなんだかんだ楽しんでるとスポットライトがこっちに向かってきた。
「ほほぅ、そうき来たか♪」
ここは人形達の為のステージ。
なら当然俺たちの中でスポットライトを浴びるのは・・・。
>『おおーっと、そんなところにとびきりスイートなレディを発見!
このステージは飛び入りウェルカム!
ちなみにグランプリに輝いたドールには栄光とイエローなブックをプレゼント!』
>『ホー? チト出来レースにナッチまうゼー、ソリャ。』
当然リリちゃんやな。
そんでこのステージでリリちゃんが一番を取るのが今回のミッションか。
しっかしこの娘はほんと自信家やな、嫌いじゃないでそうゆうの♪
>「ヨシ。マズは衣装を見繕うカー。
者共、逸品を探シ出すノジャー。
ソシて、俺ヲ着飾るがイー。」
「了解、任しとけぃ!」
とは言ったものの上手くいくかね?
別に自分のファッションセンスが悪いとは思わんけど女の子のもんとなるとちょっとなぁ・・・。
ここは下手に奇抜なもんを選ぶよりもシンプルかつ王道にいった方がええやろうな。
むしろ服装は女性陣に任せて俺はアクセサリーにしとくか。
俺にしては消極的な選択と思われるかもしれんな。
どっこいしかしアルフさんがこのまま尻尾を巻くわけあーりません!
「ちょっとMCくんええかい?」
司会進行の合間を見つけてホムンクルスに話しかける。
「うちのリリちゃんがステージ上がる時は音楽止めてくれんか?
その代わりに俺が最高の演奏で盛り上げたるわ♪」
他のところでリリちゃんをサポートすんで!
大体こんなステージを指を咥えて見てるだけやなんて俺に出来るわけないしな♪
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PLより
悪根さんお待たせしました!
21:08:41 忠弐ヤマイ@アルフェイト ≫ 魔物知識判定:ホムンクルス 2d6+10 <Dice:2D6[6,1]+10=17>
21:09:41 忠弐ヤマイ@アルフェイト ≫ 探索判定 2d6 <Dice:2D6[4,6]=10>
21:40:08 忠弐ヤマイ@アルフェイト ≫ 予備ダイス 2d6 <Dice:2D6[2,6]=8>
まさか探索成功するとは・・・w