【C-1-1】争いの音色

 GM(あんみつ) [2015/11/23 22:50:05] 
 

進んでいった先は劇場であった。
冒険者たちが入ったのは一階席の正面扉であったらしい。
見渡せば奥の方まで観覧用の席が円状に奥まで広がっている。
中央のステージの上には人の姿はない。
あるのは様々な楽器だけ。
しかしただの楽器ではないようだ。

トランペットとホルンが宙に浮かびその金属の体から独りでに声を出す。
ヴァイオリンやチェロの弓が自由自在に音色を奏でる。
奏者はいない――楽器だけによるオーケストラだ。
そして本来指揮者が立つべき場所には譜面台に置かれた藍色の本が一冊。
遠めに見たところ、今までの六冊の本と同様に見えるだろう。
譜面台の足元には三冊の本らしき物体が並べられているのが見えたかもしれない。

   *   *   *

冒険者たちが劇場の奥へと進んでいくと聞こえてきた音楽は転調する。
伸びやかで明るい長調から激しくも切ない短調へ。

曲調が変わる瞬間を待っていたかのように譜面台に乗せられていた藍色の本は宙に浮かぶ。
空中で藍色の書物は次々とページを捲りだし......ちょうど中心辺りで止まった。

開かれた本から飛び出すのは青い閃光。
光はまるで何かの形を産み出すかのように一つに纏まって行き――人型を創り出す。
気がつけば藍色の書物自体も徐々にそのサイズを巨大化させていた。

藍色の人型は手に持った指揮棒を振るう。
誘われるは三冊の本。

分厚い魔道書。
賢神の聖書。
妖精の物語。

指揮棒に合わせるかのように宙を舞う三冊の本には魔力がこもっている。
その魔力は間違いなく、今目の前にいる冒険者たちに振るうためのものだ。

――図書館の中の演奏鳴り止まぬ劇場で。
今戦闘の序曲が奏でられ始めた。

しかし冒険者たちは決してただの観客では終わらない。
イニシアチブは既にその手の中にあるのだ。


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あんみつ@GMより

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お待たせでしょうか――戦闘です(・∋・)

魔物知識判定を4回どうぞ。
目標値は13/173つ14/181つです。
詳細は登場人物カテゴリに投稿されている魔物データを確認してください(*´∀`*)
イビルインデックスの弱体版+亜種のオリジナルモンスターですね。
スコアマスターには剣のかけらが8個、上下に4個ずつ入っています。

先制判定は目標値15ですが、前回の予備ダイスを使用致します。
そのためラウラやラキウス、シィノヴィアそれぞれが成功しているため、PC側の先攻です。

位置関係は入口を南側とすると
北 スコア 5m グリ・ウィズ・フェ 10m PC北端 5m PC南端 1m 入口 南
となっております。
PCは北端から南端の間の好きな位置からスタートできます。

魔物のダイスは全て固定値を用います。
ダメージダイスなども基本的には全て7が出たものとして扱います。

皆さんは1R先攻の行動をどうぞ!
料理のおまけ効果を使う際は先宣言でダイスをお振りくださいね。