夢...

 ラウラ(Apple) [2015/12/10 15:48:41] 
 

目が覚める。いつの間にか気を失っていたようだ。

重く感じる腕を軽く動かしていると、扉がきしむ音と共に開いた。

>『あら、ようこそ。
 いつの間にかいらっしゃっていたのですね』

>『ああ、紹介が遅れまして申し訳ございません。
 わたくし......この部屋の管理人であり偉大なる主の僕。
 レーヴと申しますわ』

羽がついた女性が扉から入ってきた・・・・・・あの羽、さわり心地がよさそう

「・・・ハッ。え、えっと、私はラウラ。ラウラ・アルゲントゥムです」

ぎこちない動きで礼をする。いつの間にか羽に見とれてしまっていたようだ・・・

レーヴが言うにはさっきまでの事は夢で、今も夢の中にいる・・・らしい。

夢・・・だとしたら、私達はいつから夢の中だったのだろう。

図書館に入ったとき?それとも、図書館に入る前の森?

・・・いや、考えてもしょうがない。ここが夢だという事実は変わらない。

無駄なことを考えていると、レーヴさんが扉を開いた。

扉を覗き見る・・・が、暗い。何故だろう。暗いところなら見えるはずなのに・・・

>『扉の奥には最後の鍵が待っています。
 さあ、どうぞお進みになってください。
 勿論罠などございませんわ――夢ですもの』

・・・まぁ、先に進めばいいんだと自己満足してみる。

「・・・行って見ましょうか」