店主、金貸してくれ@ダグ

 ダグリオン(Bake) [2015/12/27 02:17:05] 
 

ルキスラへ帰還した僕達は依頼人の元へ足を運んだ。

件の童話集を依頼人が開けば、何処からか聞こえるバリトンボイス。
 
「世界は想像を越える、だなぁ」
 
自分は中身を読めないだろう故、開いてすらいなかったが。
紡がれた言葉は依頼人へ向けて放たれたように感じた。

別段論拠は無いが 始まりと終わりは同一なのだろう、きっと。

 
―*―*―*― 
 

>「市で買い物をしてから、手羽先亭へ行きます。
 一緒に、いかがですか」
 
「うむ。 ささやかながら宴と行こうか。
 良いレシピも頂いた事だしなぁ。
 久方振りに酔わせて頂こう」
 
シィノの提案に逡巡無く応える。
酒幸神を奉じる者としてドワーフとして断る択は無い。

......なれど、その前に私的な用件を済ませねばなるまい。
 
   *   *   *
 
「......店主。 申し訳無いが300ガメル程貸して頂けないだろうか?
 無論、次の仕事を終えた際に返却致す」
 
仕事の報告を終えた後、ナゴーヤ殿にこっそりと切り出す。

今回の仕事では、消耗品等の支出が収入を上回り、
少し前に、とある冒険者達に少し頼み事をしたが故に。

有体に言ってしまえば 金欠なのである。
 
周到な準備が功を奏し、最後まで仲間を支える事が出来たと考えれば安い物である上、
借り受けた様々な書物や、夢で得た赤の書物や様々な経験は金銭では得難いモノなのだが。

寒い懐を温める事は出来ず、別の方法を取るには忍びない。
 
家の孤児院の経営を傾け過ぎない為にも、幾許かの金銭は必要だ。
ナゴーヤ殿には心苦しいが、労働力を対価に金を貸して頂く他あるまい。
 
(んー、周りに隠す事や資金繰りが難しくなってきた......なぁ。
 これはそろそろ私も運営に一枚噛むべき......なのかぁ?)
 
機会が有れば、施設運営等の行政の手続きや、候補となる物件等を物色しても良い頃かもしれない。

自身の懸念と反比例する様に、界隈では名が出始めている故。
 
まぁ、世知辛い話は置いておくとして。 
この後の宴は目一杯楽しもう。
旨い飯と酒、卓を囲む者との語らいは何よりも宝なのだからな。

 
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PL(Bake)より:
 赤の書物・エリックとのコネクション・名誉点・貸し出された本。
 全て受領させて頂きます。
 借りた本の内容等は後日改めて。

 童話集のアレコレは、PC的に彼の元へ帰結するのだなと。
 PL的に物語の綴り手が居ないと始まらないという事で。

 他の方の書物の内容も気になりますが、
 此れは相互間で読めるのだろうか?

 金欠に関しては何やかんやで魔晶石や魔香草を使いまくった故に。
 あと、適当にフラグを撒く為に。
 冒険者の店の金貸しがルルブ1に載っていた故。

 戦闘に関しては後日。
 正直、今はネガティブな発想しか出てこない故に。