さあ行こうか
ー依頼の会話中ー
>「それを明かすのなら、自分も手札を見せないのは、不公平ですね」
自分は蛮族であると明かしたエレミアにシオン君は帽子を取り、自分が)ナイトメアだという事を告げる。
道場の時はすっかり人間だと思っていたけど、癖毛で角が隠れてる上に帽子被ってるんなら、そうそう気づくことは無いか。
>「ご覧の通り、自分はナイトメアです。シイナさんも黙って貰えると有り難いです」
「んぁ、りょーかい。安心しなよ、私はこう見えても口は固いからさ」
けらけらと笑って返す。
実際問題、ルキスラではナイトメアに対する差別は少ない方だと思うし、何よりこれから私たちが行くのは蛮族の根城だ。
「ま、荒事になったら頼りにさせてもらうよ。」
あの時みたいな強烈な一発をまた見せて貰おうじゃないの。
>「大切な人を奪われたから。
――ただ、それだけよ」
エレミアは私たちの問いにそう答えた。
復讐、か。
成程肉親を殺したいと思う動機には最もだ。
単純で解りやすくて、ありふれていて、よくできていて―――愚かだと思う。
私から返す、いや、返せる言葉は無い。
『復讐からは何も生まれない。』
使い古された言葉だ。確かにそうだと思う。
歴史にあった出来事でも、物語の中でも、復讐を動機とした出来事は大抵ロクな結末が待っていない。
それでも、微かに『ティム』と漏らした彼女の姿を見ると、私程度が止められるようなものじゃ無いと思った。
私は偶々蛮族討伐の依頼を受けて、偶々依頼人も蛮族で、偶々相手がその肉親だった。
弱肉強食の蛮族の世界を少し突いた、と自分に言い聞かせておこう。
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ー出発前ー
今日はよく晴れた。
これから後ろ暗い依頼をこなしに行くには勿体ない天気だと思う。
>「調子はどう?
準備は万端かしら?」
「オーケィ、問題ナシだ。
・・・ んで、その馬は?」
エレミアの後ろに居る馬が気になった。
彼女含めてこの場には3人。対して馬は1匹。
乗っていくには頭数が足りないし、1人だけ乗るにしても積んでいる荷物が妙に多い。
>「ああ......この中には水や食料が入っているの。
なんていったって砂漠越えだから。
準備はしっかりしなければいけないでしょう?
あとは貴方たちの着る衣装とか小道具とかが入っているわ」
ああ、成程ね。
私も保存食は買ってきておいたから、用意してもらった分と合わせると心配はないかな?
後は衣装やら小道具か。
あんまり気にするつもりは無かったけど、小道具まで用意してるってことは割と本格的になりそうだな。
私のはなんとなく予想はついてるけど、シオン君の分が気になる。凄く。
>「砂漠に入る前に言っておくわ。
あたしも目的地は流石に知ってる。
でも、目印が何もないのが砂漠というものなの。
それに何らかのアクシデントが起こるかもしれない。
――そう簡単なことじゃない可能性があるのは覚悟しておいて。
でも、きっと上手くいくでしょ?」
「は、上等。」
それだけ言って、左の拳を右手でパシンと受け止める。
初めての砂漠越え、そのあとには蛮族の根城で待つバジリスク。
正直不安で一杯だけど、弱気な所を見せるよりだったら無理にでも強気に行こうじゃないか
>「ああ、そうだ。
もし砂漠の中で......。
ううん、なんでもないわ。
行きましょう?
――忘れ物はもうないわよね」
ちょっとまて、それ凄く気になるん―――
言い出す前に、出立の合図と馬の鳴く声が響いた。
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名前間違えられてるけどフィルター補正。
紛らわしい登録してる私も大概ですが!
さて会議室にも書いておきましたが月光の魔符の他に保存食1週間分とヒーリングポーションを1つ追加で購入します。
エレミアの構成についてはソーサラー、コンジャラー、セージの構成が有難いです。
それと修得錬技をキャッツアイからガゼルフットに変更します。
前衛がシオン一人になりまずが止められなくてもキリエは射手の体術取ってるので回避はそれなりに対応できると思います。
防護点紙なので当たったら死が見えますが(