何故
父を殺してくれ、と。
今回の依頼人、エレミア・バルカロールはそう言い放った。
今回は面倒なことになりそうだ、とか考えながら隣に座るシオン君に視線を向ける。
彼も同じことを考えているのか、それとも別か。
横顔からでは何も分からない。
聞けば彼女の父はここから北の砂漠に屋敷を建て、そこへ人蛮問わず芸人を招き、時には攫って暮らしているという。
なので私とシオン君を旅芸人に仕立て上げて屋敷に忍び込ませてから彼女の父を討つ。
というのがざっくりとした今回の依頼の内容らしい。
その際の衣装やらは彼女が手配してくれるそうだ。
そして、彼女が言うには父は人ではなく蛮族。
しかもバジリスクという、言わば支配者的な立場にいる種族らしい。
まあ、それ以外の事は私にはよくわからないのだが・・・
いや、待て。
彼女の父はバジリスクだといった。
つまり彼女も・・・いや、やめておこう。
話が拗れる前に、な。
ここまで来て私の腹は決まったが、少し探ってみるとするか。
「・・・まあ、依頼は受けるんだけどさ。一つ、聞かせてくれ。」
彼女の赤と緑の瞳を、真っすぐに見つめ返しながら問う。
「自分の親父だろ?・・・なんで人に殺してくれなんて頼むのさ。」
肉親に明確な殺意を抱いて、それを実行に移すのは何故か。
私も人の内面まで見透かしておちょくりまくる親父ととりあえず殴って解決しようとする母さんに育てられたから似たような気持ちはあるが。
彼女のそれは私とは違うと思った。
「ま、言いたくないなら別にいいさ。別に困る事じゃないしね。」
いつもの調子でおどけてみせる。
これでどんな反応をするのか、見せて貰おうじゃないか。
「ああ、そうだ。衣装の手配だけどさ、これ全部持って行っても違和感ないのとか頼めないかな?
何分持ち物が多いもんでね」
最近の装備を適当な紙に書き出し席を立つ。
「それじゃ、確かに依頼の件、お受けいたしましょうかね。
取り敢えず、おれは準備準備っと。」
そう言って席を立った。
-------PL
よろしくおねがいしますー!
実はここにきて初めてセッション中に蛮族と戦うことになるであろうキリエさん。
一体どうなってしまうのでしょうか!?
前金の1000ガメルと残った700ガメルで月光の魔符(+1)を3つ購入します。
計1500ガメルで残り所持金は200ガメルになりますね。
判定は平目ですが一応振ってみました。
08:39:20 シイナ@キリエ 見識判定(平目) 2d
Dice:2D6[3,2]=5
08:39:41 シイナ@キリエ まもちき(平目) 2d
Dice:2D6[4,6]=10 まあ分かってた
それでは、以後よろしくお願いします!