【B-1-2】砂の中の遺物
北向きの針を頼りに冒険者たちは砂漠を進む。
「うーん、やっぱり手がかりがあると進みやすわね。
ほんと助かっちゃったわ」
エレミアはシオンに感謝の気持ちを告げる。
* * *
しばらくして、キリエたちはある魔動機の残骸を見つけた。
使い方がわかる者が見れば、それは飛行船の部品であるとわかるだろう。
壊れているため、使い物にはならなさそうだが。
「ああ、やっとこれだけ進んだってところかしら。
この部品があるってことは道はあってるみたいだし。
とりあえず順調な感じかしらね。
――見つけてくれてありがとう」
エレミアが言う限り、この魔動機の部品はサンディへの道標の一つだという。
つまりなかなか幸先のいい出だしとなったようだ。
「これ、飛行船の部品なのよね。
空か――あたしも飛んでみたい。
自由の風を感じられる気がするから」
部品を眺めながらポツリと漏らす。
蛮族の生まれながら冒険者としてルキスラで暮らす彼女にとって。
自由とは――何だろうか。
「貴方たちは空を飛んだことある?
憧れたりしない?」
キリエやシオンが部品を眺めてみると、大半の壊れた機械の中に。
一つだけ小さいながらもまだ奇跡的に使えそうな魔動機があることがわかるかもしれない。
部品だけでは使い方こそわからないが、マギテック協会に持っていけば金になるだろう。
「さて、まだまだ道のりはこれからよ。
次を目指しましょう。
もう少し進んだら少し休憩しましょうか」
確実に太陽の照り返しの熱が体の体力を奪っていく。
順調であるからこそ適度な休息も大事だろうか。
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あんみつ@GMより
合計値が30でしたので、進度は1点です。
エレミアの各進行毎の進度も加わって現在は2点となっております。
魔動機部品について見識判定が可能です。
目標値は13。成功すれば飛行船の部品であることがわかります。
部品に対して探索判定が可能です。
目標値は14。成功すれば500ガメル相当で売れるまだ動く部品が見つかります。
また、第二回目の探索判定をお振りください。