確執あれど

 キリエ(シイナ) [2015/12/15 06:02:24] 
 

思わぬ見つけものをした後、さらに砂にまみれながら歩いた先。
シオン君が見つけた岩陰で少し休憩することになった。

>「やっと三分の一ってところかな。
 とりあえず悪いペースではないと思うわ。
 貴方たちが手がかりを少しでも見つけてくれたおかげよ、ありがとう」

取り敢えず一安心。
これなら日が暮れる前にはたどり着けるかもしれないな。

「ねえ、休憩がてら少しだけ聞いていいかしら?
 ......貴方たちにとって親ってどういう存在だった」

エレミアからの問い。
下を向いているおかげで表情は読めないが。
これから自分の父親を殺しに行くんだ。やっぱり思うところはあるのかもしれない。

>「あたしの母さんは優しい人だったわ。
 ......まあ、勿論蛮族でバジリスクだったんだけどね。
 強く、美しく、暖かい人だった。
 病気で倒れるまでずっとずっと――誇りの母だったわ。
 もし母が生きていたら、あたしはあの街で蛮族として暮らしていたかもしれないわね。
 今みたいに冒険者になんてきっと......なっていなかったわ」

蛮族の家族意識ね。
エレミアの母が生きていたら私もシオン君も、こうしてここには来ていないはずだ。
いや、もしかしたら家族ごっこに興じるバジリスク共を討ち取れ、なんて依頼があったのかもしれない。

>「よし、あたしの話はやめ。
 貴方たちのことを聞かせて?」

すぐに自分の話を切り上げ、こっちに話を振ってくる。

「親、ねえ・・・」

自分にとってどんな存在か、なんて急に聞かれても困るんだけどな・・・
まいったな、うまく言葉が見つからない。

「んー・・・うまく言えないんだけど、最愛の仇敵?いや、違うか・・・」

何言ってるんだ私は。
ええい、思った事全部言ってしまえ。

「うちは商売やってて兄妹が多くて、跡継ぎの事とかあったからさ、成人する前から色々と教え込まれたりしててね。
 あんまり友達と遊んだりとか、出来なかったんだよね。」

まあ私に商才は無かったみたいで大体は一番上の兄さんがやってたんだけど。
と付け加えてから続ける。

「だから冒険者になるって言ったときも親に凄い反対されて大喧嘩して、結局飛び出してきたんだけど。
 いざ冒険者になって1人で生活してるとさ、大変な事とか色々あって、
 今思えば、仕事の事に気にしても心配してくれてたんだなーって。
 だから・・・うーん・・・やっぱうまく言えないや。悪いね。」

手紙でも書いてみようか。なんて書けばいいのかわかんないけど。

「そのうち顔見せに帰ってみるかなー・・・あ、でも刺青入れたおかげで余計に怒られそうだ。やめとこ。

そうつぶやいて空を見上げると、妙に雲の流れがおかしい気がした。

「んー、風向きが変わったのかな・・・
 砂嵐になる前に進もうぜ。」

-------PL

キリエの自分語り。
自分にとっての親とはまだ何かよく分かって無いのかもしれませんね。

それと前回前々回の探索判定の固定値が間違ってました。
訂正しても進行度に影響はありませんでしたが一応念のため。
以後気を付けます。申し訳ない。

06:09:39 シイナ@キリエ 探索判定 2d6+9 Dice:2D6[5,5]+9=19
06:06:22 シイナ@キリエ 天候予測判定 2d+9 Dice:2D6[4,1]+9=14