【E-1-2】部屋に眠る気持ちとは
>「あんたの大切な人・・・ティム・ルーヴルの所に行こうなんて考えるなよ?」
もし父を殺さないといえば怒るかどうか。
そんな質問をしたエレミアに返ってきたのは――予想以上の言葉だった。
「......え、どうしてティムのことを?」
エレミアはぽかんと口を開いたまま、動きを止めた。
まるで力の抜けたその手から短剣がすり抜けて、床にぶつかる音がする。
>「おれに止める権利は無いけど、な。
> まだ悩んでるなら思いっ切り悩むといいさ。
> ・・・一度きりの人生だ、後悔だけはしたくない、だろ?」
「ありがとう......キリエ」
エレミアはキリエに感謝の言葉を述べつつも。
床に落ちた凶器を拾い上げる。
しかし、その動きはさっき以上に鈍く、緩やかだ。
頭で考えつつ動いているからであろうか。
>「まだ、引っ掛かるなら、モノマニアとイネスさん、でしたか、そちらの部屋を見てみるのはどうですか?
> モノマニアの意図が見えるかも知れませんよ」
動けない彼女にもう一つの道筋を与えたのはシオンの言葉だ。
どうしても悩んでしまうのならば......いっそ決断を先送りにしてしまえばいい。
時間はまだあるのだから。
外はちょうど月が昇り出した頃のことである。
――キリエとシオンの言葉に耳を傾けたエレミアは。
そっと短刀を再び仕舞いこんだ。
「シオンの言う通りね......。
あたし、もう少しこの家を回って考えてみたい。
一度きりの人生だもの――後悔だけはしたくないから」
* * *
未だ目覚めぬモノマニアを一度その場に残して、三人は謁見の間を抜ける。
誰も動いていない廊下は薄暗く寂しげで――寒い。
「ねえ、どっちの部屋に行けばいいと思う?
――父さんか、母さんか」
モノマニアの部屋もイネスの部屋も。
どちらも一度シオンがバルレに入らないよう言われた部屋である。
だが当のバルレはエレミアの魔法により就寝中であり。
モノマニアもまたしばらく気絶から目覚めることはないであろう。
今ならどちらの部屋も自由に入れるはずだ。
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あんみつ@GMより
キリエとシオンの言葉を受けて、エレミアはもう少し考えてみることにしました。
モノマニアは縛るなりするならばご自由にどうぞ。
何もしなくても起きることはありません。
また、次回おそらくエンディングになるかと思われますので。
今のうちに剣のかけらの処理をしておきましょう。
モノマニアが生きていようと死のうと何らかの理由で相応量の名誉点を獲得できます。
今回は9個分です。お好きに振り分けをどうぞ(*´∀`*)
また最後の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・モノマニアの部屋へ行く
・イネスの部屋へ行く
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)