疲れた......
キリエさんの銃撃を受け、ようやくモノマニアが倒れた。
>「あたし......ううん。
> あたしたち、勝ったのよね?
> ――父さんに......勝ったのね」
念のために、ベク・ド・コルバンで軽く突いて反応を見る。
うん。間違えなく、気絶している。
「グヴゥゥ」
死ぬかと思った。一度座ってから仰向けに倒れる。
出来ることなら、もう二度とバジリスクとは戦いたくない。しかも普通はこれに手下もいるんだよぁ......
>「さ、エレミア、後はあんたの役目だ。
> ・・・親父さんと、決着付けてきなよ。」
タバコの匂い......キリエさんが火を付けたらしい。あんな物の何がいいのか......
>「うん、そうね......」
エレミアさんがモノマニアに近付くのを横目で見送る。
>「父さん......痛かったかしら。
> 当然よね、あんだけいろいろやったんだから。
> もう許してなんてもらえないでしょうね」
>「ねえ、キリエ......シオン。
> もしあたしが父さんを殺さないって言ったら怒る?」
「グァ?」
>「――ふふ、聞いてみただけ。
> わかってるから」
顔を上げると、エレミアさんは短剣を取り出していた。
戦闘には向かないが、止めを刺すのは充分だろう。
>「・・・怒りゃしないよ。
> さっきも言ったけど、こっから先はあんたの役目だ、生かすも殺すも、好きにすりゃあいい。
> おれはそれを見届けるだけだよ。
> ただな・・・」
>「あんたの大切な人・・・ティム・ルーヴルの所に行こうなんて考えるなよ?」
......それについては全く考えていなかった。
>「おれに止める権利は無いけど、な。
> まだ悩んでるなら思いっ切り悩むといいさ。
> ・・・一度きりの人生だ、後悔だけはしたくない、だろ?」
「ガゥ。グル......」
......。あれ? 何でドラゴン語で会話を......
「失礼......怒るも何も、個人的には人族に危害を加えないのなら、殺す理由も無いんですが......」
それに僕はモノマニアの真意も何も判っていないのだ。
それに、親殺し何て、させたいとは思えない。
傷は大丈夫だが、妙に身体が重いが、立ち上がる。
「まだ、引っ掛かるなら、モノマニアとイネスさん、でしたか、そちらの部屋を見てみるのはどうですか?
モノマニアの意図が見えるかも知れませんよ」
しばらくは起きないとは思う。万一、起きたとしても、ここまで弱れば何とでもなるだろう。
生かしたとして、約束を守るか、その点が少し不安だが......
「すぐに起きられる怪我では無いですし、拘束できそうな長さのロープも有りますし」
正直、そのままで使う予定など無かったが、40メートルのロープを取り出す。
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平山です。
予想はしてたけど、バジリスクの手数が多い。
タフパワー無ければ、もっと大変だったんだろうなぁ......
モノマニアはエレミアさんに丸投げ、PL的には仲直りして欲しい。PC的も心情は仲直りして欲しいけど、人族への脅威もあるから、微妙なところ。
......しかし、記憶が正しければ、ピンゾロが4回に対して6ゾロ1回......ピンゾロはカバー出来るか悪影響が出ない部分だからよかったけど、数字的には酷い。