【A-1-1】伝承の王国へ
目の前にあるのは大理石で作られた神殿。
柱に刻まれた紋様は翼のモチーフ。
世にはなかなか見られないル=ロウドの神殿である。
――さてさてヴァーミリオンがどうしてこの場所にいるのかというと。
* * *
――グランド・フェザー。
それは剣であるとも槍であるとも杖であるとも弓であるとも言われる。
古き強大な神の扱っていた武器を模倣してそれをまた模倣して......。
作り上げられた逸品こそがこれでである。
つまるところ......グランド・フェザーとは。
ラクシアという世界に存在する魔剣の一つである。
ヴァーミリオンがこの剣について知ることになったのはとある文献がきっかけである。
それは魔剣とラクシアの自然の関係性、歴史について記された古書。
図書館の隅の方に陳列されていて多くの者が見落としていた記録である。
ヴァーミリオンがこの文献を見つけたのもごくたまたま目に入ったからであった。
さて、この文献には何が記述されていたかというと......。
グランド・フェザーという魔剣は翼持つ者を惹きつける力を持ち、
鳥たちの王国を魔剣の迷宮として構成しているのだという。
本来は羽を持つ者しか踏み入ることのできない王国であるが、
ただ一つだけ持たざる者にも入ることのできる手段があった。
ル=ロウドの聖印――翼のモチーフを持って然る天候時に然る場所に赴く。
そうするといつの間にか魔剣に誘われ鳥たちの王国の中に立っているのだという。
もっともこれが事実かどうかはわからない。
鳥たちの王国もグランド・フェザー自体もその存在をはっきりと示す証拠はないのだ。
然れど、試してみないことには真実か嘘か見分けることもできやしない。
――果たしてヴァーミリオンは何を思い挑戦することにしたのか。
偉大なる魔剣を求めたのか。
歴史ある鳥たちの王国を訪れたかったのか。
そこに住む有翼の生物と出会いたかったのか。
一攫千金を狙ったのか。
それとも単純に暇だったからなのか。
* * *
それは彼自身にしかわからない。
しかし、ヴァーミリオンは事実それを実行して。
今まさに鳥たちの王国の中。
ル=ロウドの神殿の前に立っている。
神殿であるからには建物の中に何かがいるのだろうか。
友好的な存在かどうかは外側からではわからない。
ヴァーミリオンがどう動くかについては、まさに自由だ。
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あんみつ@GMより
それではセッションを開始させていただきます(*´∀`*)
こちらヴァーミリオンのカテゴリです。
めぐりさんはこちらのカテゴリにご投稿ください。
各PCに共通して【MQ:鳥たちの王国から脱出する】を課します。
まずはSQ決定ダイスを1D6お振りください。
SQの一覧は以下の6つです。
ダイスの出目と数字が同じものが本セッションにおけるヴァーミリオンのSQとなります。
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SQ1:バードウォッチャー(5種類以上の魔物と遭遇)
SQ2:プレゼントゲッター(戦利品を除いて2つ以上のアイテムを持ち帰る)
SQ3:スポットビューアー(3つ以上のエリアを訪れる)
SQ4:ウィングバスター(3種類以上の魔物を倒す)
SQ5:スカイトラベラー(PCが一定時間以上自由に空を飛ぶ)
SQ6:シークレットハンター(【分類:秘密】の情報を3つ以上入手する)
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また【分類:道具】に『グランド・フェザー』を登録しておきます。
見識判定で目標値20に成功すれば文献を読む前からそれなりには知っていたと扱います。
失敗しても文献を読んだ結果それなりの情報を入手します。
【分類:地名】に『自由の神殿』を登録しておきます。
【分類:秘密】に『王国への入り方』を登録しておきます。
この秘密は【SQ6:シークレットハンター】の対象とされます。
ヴァーミリオンが訪れた理由は好きに決めていただいて構いません。
またル=ロウドの聖印についてはこの場面に限りガメルを支払わずに持っていたとしても問題ございません。
勿論お金と部位が余っているようでしたらお好きに買っていただいて装備しても構いませんが!
現在ヴァーミリオンは【オ:自由の神殿】にいます。
ヴァーミリオンは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の3つです。
・自由の神殿に入る
・神殿の外側を調べる
・マップ上の別の場所(イ・エ・カ・クのどれか)を訪れる。
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)
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