会話、或いははみ出し者達の出会い

 ヴァーミリオン(めぐり) [2016/01/10 11:38:28] 
 

「巨大な翼、そして羽根の生えた人型の魔物、此れはガルーダか!ならばここで遭遇する事もある。注意せねば。
聳える山と巨大な剣。ふむ、この剣はグランド・フェザーを示すものか?
小高い丘に天高く伸びる塔、そして雷に嵐。
どこまでも深く続いていく穴、竜の翼、炎の息吹、最奥の光。竜に光と来れば何か宝があるかもしれん。
雲と空を写す湖か...その先にある虚空。皆底に何かあるのか?
森と花々、空舞う妖精、弦楽器、円形の街。故郷を、フェンディルを思い出なあ。是非見てみたいものだ。
空に浮かぶ島の遥か直下にある謎の遺跡。おお!素晴らしい!何がこの地にあったのか其れを知る手がかりとなろう!
荘厳な神殿、有翼の乙女、扉。此れはこの神殿だろうな」


私は夢中になって神殿の装飾や壁画を読みとる。
これはおそらくこのグランド・フェザーが産み出した迷宮の地図だ。
歴史的価値だけでなく、今の私には実用的な価値まである。調べる事に熱が入るのも仕方ない事。
そうこうしていると、私は神殿から出てくる人影に気づいた。彼方は私に気付く事無く神殿に一礼している。


神殿から出てきた人影に私は奇妙な縁を感じた。
ウォークリング、蛮族にあって穢れ少なき者。第二の剣陣営の神々の加護が薄れた者。
私はナイトメアだ、だからこそ彼に今会った事が何か重要な事に思えた。


「やあ!そこの御仁、少し待って欲しい。
君に挨拶をさせてもらえないだろうか?」


私は彼に歩み寄りシルクハットを取って一礼した。
シルクハットの下からは隠されていた角が表れる。
此れで彼には私がナイトメアだと理解出来た事だろう。
姿勢を正し、首に紐で結んでいたル=ロウドの聖印を掲げ言う。


「私の名前はヴァーミリオン、歴史の謎を追い求める夢追い人。
この歴史ある神殿を前に良き隣人に会えた事を感謝し。
自由と気まぐれなる神、ル=ロウドに祈りを捧げん」


聖印を両手の手のひらで包み、彼が先程していた様に神殿に一礼する。
下げた頭をゆっくりと起こし、聖印を首に戻してから彼に向き直る。
そして目を合わせ彼に告げた。


「私は今先程この地に来てね。実は何も知らない。
たがら、今日この時出会えた君に色々教えて貰えると非常に助かる。
勿論、君の邪魔にならなければだが。如何だろうか?」


彼に手を差し出す。願わくば彼がこの手を取ってくれる事を...。


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PLめぐりです。今回もよろしくお願いします。
ウォークリングとの出会い。
ナイトメアとしては会話せずにはいられない!

食らえ!バード的聞き込みジュツ!
聞き込み判定(使用技能バード) 2d+11+4
聞き込み判定 2D6 → 5 + 3 = 8 (01/10-13:11:17)
8+11+4=23
あと一様
予備ダイス 2D6 → 6 + 5 = 11 (01/10-13:13:18)