学者は再び探求へ
私の挨拶に彼も手を取りぶっきらぼうながら返事を返してくれる。
『オレはレジス――自由を求めて闘う者だ。
ヴァーミリオンっていったか?
もしあんたがこの世界から出たいのなら巫女の力を借りるといい。
腹が減ってたり休む場所が欲しいんなら東の集落へ向かうんだな。
そこにはオレより親切な奴がいっぱいいるだろうさ』
わざわざ巫女の事や集落の事を教えてくれる辺りに人の良さが見える。
この他にもガルーダの巣食う山の話が出たが戦う力に欠ける私1人では、むざむざやられに行くだけになる。ならば行かない方がましだ。
「おぉ!あの山にはそんな危険があったのか!
ありがとう、友よ。
君の忠告なくば私は奴らの晩飯になっていたところだ!
しかし...ふむ、ならば如何するか?」
私は顎に手を当て頭をひねる。
次に何処に向かうべきだろうか?
遺跡か、いやまずは神殿の中か?それとも...。
『オレ的にはこんな場所さっさと出ていくことを進めておく。
だから神殿に入って巫女に助けを請うのがいいだろう。
――ただ、そうだな。
ちょうどオレも集落へ向かうところだから邪魔にならないんならついて来ても構わない。
勿論他の場所に行くって言うなら身の保証はしないが好きにしな』
考え込む私を見かねてかレジスが、彼自身普段はしないのであろう。
慣れない様子で親切な提案をしてくれる。
私の中での答へもでた。
私は額に皺を寄せ、腕を組み、如何にも残念だ!と言わんばかりにかぶりを振って答へた。
「残念だが、私達は一旦ここでお別れの様だ友よ。
私は1度この神殿へ入ろうと思う。
こんな形でも学者でね、観察は区切りが付くまで続けたいのだよ。
それに巫女様にも挨拶をしておきたい。出来れば話もね!
こんな、神殿の巫女だ貴重な話も聞けるだろう、後これが重要なのだが...実は神殿の撮影許可も欲しくてね!」
最後には険しい表情を崩し戯けた顔でウィンクをひとつ。
組んでいた腕を解き、脱ぎぱなしのシルクハットを手に取るとくるりと回す。そのまま頭の上、角に被せる様に投げる。
「とっとと、ナイス!ってね。いやはやしかし。
これも何かの縁。風の導きがあれば、蒼き空の下でまた会おう!」
私は彼にそう言って、神殿の中に入って行く。
彼にまた会えるかは分からない。しかし長々と話すは別れに無粋。
これぐらいが丁度良い。
私は次なる出会いに心震わせて神殿内を見渡した。
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PLめぐりです。今回もよろしくお願いします。
先ずは此方をご覧下さい
ガルーダについて 1D6 → 3 = 3 (01/13-20:51:33)
流石ヴァーミリオン、神殿が気になり気づかなかった様です(笑)
文章もこの結果を受けて、レジスとは別れる事になりました。
もし気付いていれば、きっと付いて行った事でしょう。
続いて判定として、一様3つ出しておきますが、無茶な場合は適用出来るものだけ使って下さい。
それぞれ、神殿内に見知ったものがあるか、神殿内の構造は、一見して価値あるものはあるか、またその用途はです。
見識判定 2D6 → 1 + 3 = 4 (01/13-21:16:11)
4+11(バード)+4(知識B)+1(メガネ)=20
構造解析判定 2D6 → 3 + 6 = 9 (01/13-21:16:37)
9+9+4=22
宝物鑑定判定 2D6 → 5 + 3 = 8 (01/13-21:16:59)
8+9+4=21