【A-3-3】戻ったと思えば分かれ道

 GM(あんみつ) [2016/01/31 00:15:16] 
 

>「エール様、この霧は貴女には害の無いものだ。
>安心して私の手に引かれて欲しい。
>貴女の手の温もりが私に勇気をくれる様にきっと私の手も貴女に勇気を与えてくれると信じている。
>ただ、出来れば霧から出た時に驚かないで欲しい」

深いピンク色の靄の中。
ヴァーミリオンはエールを導いていく。
しかしその声は不思議と高く、手の感触も幾分か柔らかくエールは感じているだろう。

「......ヴァーミリオン様?」

少し不可思議に感じながら――霧の外へ出たエール。
彼女がその瞳で捉えたのは自らの手を引いていたヴァーミリオンであるはずの......誰か。
女性にしてはすらりとした高身長であるが、その胸部は強く存在を主張している。
似た服を着たナイトメアという以外は明らかにヴァーミリオンではない女性がそこにいた。

>「エール様色々と聞きたい事はあるでしょうが。
>先ずはあれを倒してからにしましょう」

少し巫女らしくないぽかんとした表情をした彼女に対し。
淑女の姿になったヴァーミリオンは目の前のガーゴイルに集中するように言う。

「......わかりましたわ。
 今は目の前の障害に対処することに致しましょう」

エールも決して馬鹿ではない。
何が今大切なのかはよくわかっているはずだ。
何しろピンク色のガーゴイルは――既に擬態をといているのだから。

   *   *   *

――とはいえ、戦闘の相手は明らかに格下である。
エールが神に向けて戦いの歌を捧げることによって......ヴァーミリオンは協力な加護を得た。
習熟された弓の扱いに加護も加わった状況では所詮ガーゴイルなど無力。
先攻こそ譲ったものの、多少ヴァーミリオンがその体に傷を負っただけであった。

「ヴァーミリオン様。
 深くはないようですが......もしよければ傷を......?」

癒しの魔法を行使しようとヴァーミリオンの傍に再び歩み寄ってきたエールであったが。
まるで変なものを見たかのような表情で停止する。

それもそのはず。
ヴァーミリオンだって違和感を感じているはずだ。
自らの体が戻っていく......男の姿に。
あのガーゴイルを打ち壊したことで変化が溶けたのだろうか。
自由にしばしば付随するものこそ飽きっぽさである。
今回の変貌があっという間に解けたのはそういう理由だろう。
――ほんのちょっと残念かもしれないけれど。

「ああ......やはりヴァーミリオンさまでいらっしゃいましたのね。
 元のお姿にお戻りになられたようで安心致しましたわ。
 ――それで、傷の方を癒させていただいて構いませんでしょうか?」

ヴァーミリオンがこの程度大丈夫だというのなら、彼女は従うだろう。
勿論癒して欲しいと願えば、彼女は容易に傷を治すだろう。

   *   *   *

ピンク色の霧が晴れたこととヴァーミリオンがガーゴイルを打ち倒したことで......。
二人は広間の先を見ることができるようになっただろう。

その先は再び右と左に道が分けられていた。
右側には揺り篭が、左側には墓石が描かれている。

「墓石は少し嫌な予感が致しますわね。
 ......ヴァーミリオンさん、どちらに行きましょうか?」

エールは再びヴァーミリオンにその手を差し出して、尋ねた。


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あんみつ@GMより

とりあえず戦闘の処理は以下の通りです。
ペットと一緒に歌いだしてペットだけ歌わせる状況にはできますが、
ペットだけ先に歌わせることはできないので以下のようになりました。
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ガーゴイル 10m ヴァーミリオン 1m エール

先制判定=6
失敗したためガーゴイルの先攻

○1R先攻
ガーゴイルがヴァーミリオンに攻撃
ヴァーミリオンは移動妨害で3m前進

ガーゴイル・ヴァーミリオン 4m エール

ガーゴイルは爪で攻撃。《飛行》で目標値13。
回避判定:7+1=8で失敗。固定値11ダメージ。
ヴァーミリオンは防護点9なので2点のダメージ。(意外と硬いな...)

ヴァーミリオン 【HP】49/51 【MP】24/24

○1R後攻
エールが《バトルソング》を行使、対象はヴァーミリオン。
魔晶石5点分を使用し、消費MPは0
23:48:18 あんみつ 1R後攻 エールがバトルソング 2d6+14 Dice:2D6[4,3]+14=21
成功なのでヴァーミリオンの命中、ダメージ+2

エール 【HP】50/50 【MP】72/72

ヴァーミリオンがデスピアーで攻撃
命中判定:12+6+2=自動成功なので命中
ダメージ:(R44,6)=8+10+1+3+2=24点の物理ダメージ。
ガーゴイルは防護点で3点減少。21点のダメージ。

ガーゴイル 【HP】5/26 【MP】なし

○2R先攻

ガーゴイルは爪で攻撃。《飛行》で目標値13。
回避判定:4+1=5で失敗。固定値11ダメージ。
ヴァーミリオンは防護点9なので2点のダメージ。

ヴァーミリオン 【HP】47/51 【MP】24/24

○2R後攻

エールは《バトルソング》継続

ヴァーミリオンがデスピアーで攻撃。目標値は12
命中判定:10+6+2=18で成功。
ダメージ:(R44,9)=11+10+1+3+2=27点の物理ダメージ。
ガーゴイルは防護点で3点減少。24点のダメージ。
ガーゴイルは戦闘不能。戦闘終了

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とりあえず圧勝ですね。HPに4点の傷を負っただけです。
HPについてはエールに頼めば回復してくれます。

ヴァーミリオンの女体化は一時的なものだったようです。
ガーゴイルを倒した後はその効力が解けていきます。
ガーゴイルの剥ぎ取りを行われるのでしたらどうぞ(*´∀`*)

ヴァーミリオンは次の行動を選択してください。

具体的なものは以下の2つです。

・右へ進む
・左へ進む

他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)