【A-3-6】偉大なる翼の杖
>「エール様...如何やら本番はここからのようだ。
>だからこそ今回も消費は惜しまない。
>此方に来て下さい。貴女の傷や疲れも取っておきましょう」
ヴァーミリオンはそう言ってエールを呼ぶ。
薬師としての力を存分に発揮してこの先の脅威に備えるつもりなのだ。
「ありがとうございます。
気持ちがすっきりできましたわ」
元の高貴なる巫女の姿に戻ったエールの傷や疲れも......。
ヴァーミリオンの薬品によって吹き飛んでいったようだ。
* * *
女の道に、墓石の道。
それに続く三つ目の分岐点でヴァーミリオンが選んだのは......。
杖のモチーフが描かれた道の先であった。
「あら......綺麗な赤......」
杖の道を進んでいくと黒い夜がいつの間にか紅を誘いていく。
――朝焼けの空だ。
遥か遠くに美しく赤い命の象徴が浮かんでいるのが見えるだろう。
そんな朝焼けに照らされて気がついただろうか。
先程まで広がったいた霧が今進んでいる回廊にはないのだ。
ただただセンチメンタルな赤い世界が続いているだけ。
――しかし予想通りかもしれないが。
そんな綺麗な風景だけで終わるほどこの迷宮は安全......いやつまらないものではない。
続く道はいつもの通り開けた空間で止まり。
その空間の中央には――一本の杖がある。
先程の分かれ道の壁に描かれていた杖と同じ形のものである。
杖の上部ではシャープにカーブした翼が象られている木製の長い杖だ。
小さな翼が先につけられたその杖が珍しいものであるのも確かだが。
ヴァーミリオンはその目で感じとっていただろうか。
朝焼けの中、杖の周囲に止めどなくマナが流れ込んでいることを。
この杖を台座から引き抜けば。
ヴァーミリオンはそのマナによって包まれることであろう。
そのマナは彼に奇跡的な力を与えるかもしれない。
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あんみつ@GMより
杖の方へ行ったらこーんな感じです。
【分類:道具】に【G.F.スタッフ】を載せておきます。
宝物鑑定判定で目標値15を出せば詳細がわかります。
成功した場合のみソーサラースタッフ(達成値+2)相当として扱えます。
G.F.スタッフを抜くと、一時的にマナの影響で魔法使い系技能を習得します。
ソーサラー・コンジャラー・プリースト(ル=ロウド)・フェアリーテイマーの中から、
一つ選択でき、10レベルの技能レベルと追加MPが手に入ります。
追加で《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》《武器習熟A/スタッフ》《武器習熟B/スタッフ》を得ます。
ヴァーミリオンは杖に対して何らかのアクションをどうぞ。
アクションが実行されると次のシーンへ移行します。