【B-1-1】青空への落下
サミュエルは今――落ちている。
高い高い空の上から。
低い低い空の中へと。
乗ってきたはずの飛行型魔動機は遥か遠くに落ちていく。
備え付けの落下傘のおかげで地面と激しく追突する危険性はないだろうが。
サミュエルは一体どこまで落ちていくのだろう。
そう不安になるくらいに足元は青空が続いているのだ。
* * *
ことの始まりはサミュエルが火竜の手羽先亭である依頼を受けたことだった。
依頼内容は飛行型魔動機のテスト。
スカイバイクよりは複雑な機構であるが、飛空船ほどの巨大さはない。
作成者曰く――小型航空機というところらしい。
レティーシアと名乗る謎の魔動機師が作成したこの航空機は。
サミュエルの目から見ても極めて優れた魔動機であるとわかるだろう。
少なくとも現代文明の技術ではない。
エルフのような耳の長さなどもないことから......。
――彼女は《大破局》の生き残りたるナイトメアなのだろうか、些末なことではあるが。
* * *
テストの第一段階――離陸は極めて上手くいった。
魔動機の駆動音が耳に心地よい。
サミュエルには少し懐かしく思うところもあるであろうか。
サミュエルの乗った航空機はレティーシアの隠れ家のある湖を一周。
そしてそこからは遥か上空でのフリーフライトのテストが無事に行われるはずであった。
ルキスラ近郊の勢いづいた空の旅を楽しんでいたサミュエルであったが。
突如走る衝撃を肉体――そして機体に受ける。
......風圧?
いやそういう類のものではない。
これはマナとの衝突であろうか。
衝撃を受けたと同時に鳴り響くアラート音。
サミュエルの乗っていた航空機が衝撃の影響を受けてしまったのだ。
――そして急加速する航空機からサミュエルは振り落とされた。
唯一にして最大の救いは落下傘が予め用意されていたことであろうか。
* * *
というわけで今サミュエルは落下していく。
落ちていけば行くほど目下の青空の正体がよくわかる。
これは空ではない――空を映した湖である。
鏡のように空の様子を映しているのか。
はたまた魔法的な現象が起こっているのかはわからないが。
......とにもかくにもサミュエルは湖のど真ん中に着水した。
――体が一気に冷えていく感覚がある。
岸辺まではそこそこ距離がある。
泳ぎきれるだろうか。
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あんみつ@GMより
それではセッションを開始させていただきます(*´∀`*)
こちらサミュエルのカテゴリです。
太さんはこちらのカテゴリにご投稿ください。
各PCに共通して【MQ:鳥たちの王国から脱出する】を課します。
まずはSQ決定ダイスを1D6お振りください。
SQの一覧は以下の6つです。
ダイスの出目と数字が同じものが本セッションにおけるサミュエルのSQとなります。
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SQ1:バードウォッチャー(5種類以上の魔物と遭遇)
SQ2:プレゼントゲッター(戦利品を除いて2つ以上のアイテムを持ち帰る)
SQ3:スポットビューアー(3つ以上のエリアを訪れる)
SQ4:ウィングバスター(3種類以上の魔物を倒す)
SQ5:スカイトラベラー(PCが一定時間以上自由に空を飛ぶ)
SQ6:シークレットハンター(【分類:秘密】の情報を3つ以上入手する)
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【NPC:女性】に『レティーシア』を登録しておきます。
まあもう出てこないかもしれませんが(・∋・)
【分類:地名】に『青空の湖』を登録しておきます。
現在サミュエルは【ケ:青空の湖】にいます。
長々と描写していましたが大事なのはサミュエルが湖へと落っこちたということだけです。
位置的にはど真ん中ですね。
装備していないアイテムについては現時点では一時的に使用できません。
湖で流れがないので水泳判定は必要ありません。
なので、サミュエルは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・岸まで泳ぎきる
・溺れる
どちらか好きな方を選択してください。
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