【B-2-1】お目覚めは草の上で
>(行く所まで、行ってやる!!頼むぞラリマーーーーー!!)
サミュエルはラリマーにむけて親指を立てて。
限界に至るまで下へ下へと潜った。
バタバタと空を泳いでいく。
――意識が遠くなる。
視界がクラクラする。
あれは本物だろうか偽物だろうか――空の空の向こう側。
青空と雲の間の一点に光り輝く何かが見えたのは。
* * *
「おーい、サミュエル。
生きてるかー?
死んでるかー?」
サミュエルが目を開いたらちょっと薄暗い場所にいた。
どうやら見た感じテントの中のようだ。
「よ、起きたみたいだな。
急に合図送ってきたかと思ったら溺れちまうんだからな。
ちょっとビビっちゃったぜ」
テントの入口部分の辺りを開いて、ラリマーの顔が覗いている。
彼がここまでもサミュエルを運んできたらしい。
ついでに簡単な処置もしてくれたのだろう......だからこそサミュエルは無事なのだ。
「サミュエルがタビットで助かったぞ。
もしもリルドラケンだったら運んでくるの超大変だったところだったぜ。
もう大丈夫だったら......そっから出てこいよな!」
サミュエルの荷物は寝転んでいたすぐそこにある。
* * *
テントから出ればそこは草原の中だった。
近くには白い花が幾つも咲いている。
向こう側にあるのは林だ。
湖の周りに植わっていたもののようだ。
白雲の湖から少し外れたところにいるらしい。
「あ、今どこにいるか気になってる?
湖からちょっと行ったところでさ、俺こうやってキャンプやってるんだ。
街に泊まってもいいんだけどな。
せっかくだから面白いとこにいたいじゃん?
ここって結構いろんな鳥が飛んでいてさ......見ていて飽きないんだよな」
方角的には湖の西。
ちょうど森と湖の中間点だ。
この国の者たちは、渡り鳥の通い路と呼ぶ。
王国を移動する鳥たちはこの場所を経由するのだという。
――もっともこの王国の住人ではないサミュエルやラリマーにとっては知らないことであるが。
「そういやさっきは妖精の森に向かうって言ってたよな。
このまま行っちゃおうか?
勿論サミュエルの準備が出来てればだけどさ」
ラリマーが指さした場所にはまた一つ森がある。
ただ湖の周囲を囲んでいた林とはどことなく違う。
なんというか見た感じがファンシーなのである。
そう......妖精が暮らしていそうな風合いに。
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あんみつ@GMより
湖から離れたのでカテゴリを移動させました。
【分類:地名】に【渡り鳥の通い路】を登録しておきます。
マップ上では【ク】に該当します。
これで名前だけならマップの全部が解放されました。
サミュエルは現在その【ク:渡り鳥の通い路】に移動しています。
サミュエルは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の4つです。
・【オ:自由の神殿】を訪れる
・【キ:風精の森】を目指す
・【ケ:青空の湖】に戻る
・この場所をもう少し探索する
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)
次の行動を行う際は2D6のダイスを振っておいてくださいね。
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