【B-2-5】風の精といざ勝負!
森の奥へと突撃しようというラリマーの言葉に......。
サミュエルの軍人としての理性が少し反抗しようとした。
――だが、最終的には。
>「仕方が無い、《一度乗った飛空艇は下りられない》と昔の、空の男達も言っていたそうだ。ラリマー、森の奥まで、共に行こうではないか」
ラリマーと共に森の奥へ行くことで折り合いをつけたようだ。
>「だがしかし、
>何時も警戒と慎重さは忘れてはならない。
>《飛空挺はスパナで叩いてから乗れ》と、コレも昔の空の男達が言っていた。」
それでもサミュエルに流れる空の男としての精神は油断を見せない。
ちょっと......いやだいぶ危なっかしいかもしれないラリマーにアドバイスを忘れなかった。
「おっと、そうだった......あぶねーあぶねー。
サミュエルの言う通りだな、気を付けねえと。
俺も適当にやってたからこんな世界に来ちゃったの思い出したぜ。
――それなりに楽しいから問題ないけどな!」
ラリマーはサミュエルの言葉に納得してくれたようだ。
最後の一言には若干不安を憶えるかもしれないが。
* * *
装備の確認も終えて、いざ出発......かと思われたがその前に。
>「よし、行こうか!ありがとう光る妖精さん!楽しいお喋りだった!我々は先を急がなくてはならない。そーだそーだ、お近づきの印に、、、」
サミュエルはごそごそと音を立てて荷物の中からパイプを取り出して、ニンフに渡す。
「うふふ、ありがとう。
この森を訪れた人をおもてなしすることはよくあるんだけど......。
こうやって贈り物をもらうことはほとんどないの。
初めて見たけど素敵ね、これ――あの子たちもきっと喜ぶわ」
ニンフがそう口にすると、ワイワイ賑やかだった花の家から妖精たちが姿を現す。
最初にサミュエルたちの前にいた者の仲間もいるようだ。
ニンフが手に持ってるパイプを囲んで実に楽しげである。
「んー、ちょっと名残惜しいけど。
いつまでもこの場所にいるわけには行かねえよな。
――行くか、サミュエル」
ラリマーが名残惜しそうな表情をしながらも、先に進もうとすると......。
「あ、そうだ......ホーラはね私たちのような姿をしているわ。
私と同じ妖精のようだけど、どこか少し違う存在なの。
ホーラはその時々によって髪の色が違うけど。
だいたい緑色の髪をしていることが多いわね」
ニンフからの最後の贈り物である。
また、森の祠については......。
「あの辺はね、この世界の風が生まれる場所だそうよ。
だから風の妖精たちがいっぱいいるわ」
――とのことであった。
* * *
木と木の間を抜けてまっすぐ行くと、空気が変わってくる。
冷たいや暖かいとは違う感覚。
まだ何にも染まっていない風の感じだ。
「なんか、不思議な感じがすんな......この場所。
危ないことは基本的にないって言ってたけど」
ラリマーはキョロキョロ周囲を見渡しながら着いてくる。
サミュエルが周囲の様子を伺ってみると、外観自体に変化はさほどないようだ。
最大の違いは止まることなく風が吹き続けていることであろうか。
――それから少し歩いて行った先のこと。
事件は......起こった。
「お前たち......止っまれぇーー!」
目の前に突然姿を現したのはまるで人間の男の子。
いや、ただの少年ではない。
彼は風の妖精パックである。
「この先は我ら風の妖精にとって大切な場所であーる!
許可のない者をこの先に通すわけにはいかないのだー!」
偉そうに腕組みをする姿は少々可愛げがある。
しかしこれでもそれなりの力を持つ風の妖精。
決して油断はできないであろう。
「その許可ってものはどうやったらもらえるんだ?」
ついラリマーが反射的にパックに尋ねると......。
「ぼく......いや、私を倒した者には許可をやるぞー!
方法は何でもいいからなー!」
という返答が返ってきた。
パックを倒した者だけがこの先――つまり祠に踏み入る資格を得るのだそうだ。
「なあ、サミュエル。
とりあえずこの小さいの倒さなきゃ、この奥には入れないみたいだぜ。
......どうすっか?」
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あんみつ@GMより
パイプはありがたく受け取ります。
ピクシーが好きなように使うでしょう、きっと。
ホーラと祠については少しだけ情報をもらえます。
ニンフの言葉からホーラについて見識判定が可能です。目標値は14。
成功すればホーラは【フィー】ではないかと推測ができます。
フィーとはカルディアグレイスに記載されている人族の一つです。
特に強い自我に目覚めた古代種妖精のことで見た目はエルフに似ており、
髪や瞳の色が契約している妖精の影響を受けるという特徴があります。
【パック】について魔物知識判定が可能です。目標値は12/19です。
何気にサミュエルはこれでサブクエ達成ですね(・∋・)
サミュエルはパックとの勝負方法を決めて提案してください。
普通に戦闘しても大丈夫です。
その場合ラリマーも一緒に戦います。
勿論お好きな勝負法でも問題ないです(*´∀`*)