【B-2-7】緑髪の妖精
それは実にクールな男と男の勝負であった。
一つの銃声。
そしてまた一つの銃声。
確実に一つずつカウントダウンの時は近づいてくる。
>「ふぅー、今度は君の番だ」
自分の番を終えたサミュエルは一息つきながらパックに銃口を向ける。
「な、なかなかやるな、お前も!」
ほんのちょっとビビりながらもパックは強気な態度を崩さない。
真剣勝負なのだから当然であろうか。
>「どちらかが、倒れる前に聞いておこうか、、、私の名前はサミュエル。君の名前は??」
「この森のぼくらには名前をつける習慣がないんだ。
だからぼくのことはこう呼んで欲しい――フレンドと」
* * *
そしてそれからそれほど経たぬうちに決着の時が来た。
サミュエルがパックに向けた銃口。
そこから放たれた一つの銃弾が――。
彼の子供のような顔の額に真っ赤な×印をつけた。
「む、無念......ガクッ......」
そのままパックは地面に倒れこんで動かなくなった。
「おい......死ぬな!
死ぬんじゃねえ、フレンド――ッ!」
......とラリマーが駆け寄るのまではお約束である。
勿論誰も怪我はしていない。
ただちょっと恥ずかしい真っ赤なバツ印が刻まれただけである。
* * *
「騒がしいと思ってきてみたけど......。
よかった、ケンカじゃなかったんだね!
ゲームしてるんだったらわたしも混ぜて欲しかったのにー!」
そんな喜劇のような状態の場所に森の奥の方からひょっこり顔を出す。
緑色の髪をした一見エルフのような外観の少女。
だが彼女は普通のエルフではない。
何しろ浮いているのだから。
それは空気的な意味合いではなく、物理的にだ。
「ん、あんた俺と同族じゃねえな。
なんか浮いてるし......幽霊か?」
ジロジロっと眺めてからラリマーは彼女に不躾な言葉を投げかける。
「人のことを幽霊だなんて失礼でしょ?
わたしは死んでないし、浮いてるのは妖精的な感じで......」
浮いている彼女は身振り手振りも若干オーバーである。
妖精たちの例に漏れず、割とアッパーな気質なのだろうか。
「それより、何か楽しいことしてるならわたしも混ぜて?
あ、わたしはホーラ......よろしくね?」
予想通りなのかどうかは置いておいて。
今目の前にいる彼女こそニンフの語っていたホーラらしい。
「えっと、サミュエルそういやホーラって。
......なんだっけか?」
残念ながらラリマーは少し忘れかけていたらしいが。
――同じく忘れられているパックはまだ地面に横たわっている。
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あんみつ@GMより
同じタイミングとのことで......厳正なダイスの導きの結果。
サミュエルの勝利となりました。
パックは死んだ――ふりをしました。
あ、ゲームのMP消費などはもちろんなしで構いませぬ。
【NPC:女性】に『ホーラ・エレメンツ』を登録しておきます。
サミュエルは好きなように会話してみてください。
好きなようにきっと反応が返ってきます(・∋・)
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21:44:25 あんみつ@GM どっちが先かダイス・奇数さみゅ偶数パック 1d6 Dice:1D6[4]=4