【B-3-3】颯爽と空を滑ろう
想像を絶する高度。
ここがラクシアへと繋がる道だとしても――どう見ても死の世界へ真っ逆さまだ。
けれどラリマーは言う。
とにかく飛び込んでみないか?
――実に軽い調子で。
サミュエルは多少悩んだ様子だったが。
彼は一つの結論を下す。
>「よし、行こう!空へ!!私に捕まれ!!私が持つのは、小さな翼だが、お前達となら、空を泳げそうだ!!」
一度飲まれたなら最後まで飲まれてしまえ。
「よし、決定だな!」
「決定だな!」
二人の勇敢なる友も力強く頷いた。
――かくして三人の勇者の空への旅が始まった。
* * *
「あ、やっぱ死ぬかもな」
ラリマーが衝撃のセリフを言う。
当然のことだが......三人の旅は優しいものではなかった。
ただただ無慈悲に高い空から降りていくという残酷なもの。
落下する中でレインボーバードの背中に載ろうと試みれば。
いきなりの急襲に鳥は変な奇声をあげ......。
せっかく捕まろうとしたサミュエルたちを振り落とす。
続いて三人めがけて虹色のブレスを吐き出すも......。
落下中という特殊な状況のおかげで難を逃れることができた。
それでもその鳥はひたすらに飛びながら追いかけてこようとする。
このままでは落ちながら攻撃され続けてしまうかもしれない。
サミュエルがそう考えた瞬間――視界の隅に見える影。
あれは......サミュエルがテスト用に用いていた魔動機ではないか。
奴は生きていた――大空を飛び続けていたのだ。
乗り手の危機を悟ったかのように現れたその姿はまるで救世主の如く。
サミュエルはタイミングを見計らって魔動機に乗り込むことができるだろう。
この魔動機には二人くらいまでなら乗れるのでラリマーも一緒だ。
フレンドはどうしたって?
あいつのことなら心配はいらない。
風の妖精パックは空を飛ぶことができる。
今この瞬間も素知らぬ顔でぷかぷか風の散歩を楽しんでいるようだ。
――魔動機のスピードで飛ばせばレインボーバードを振り切ることができるだろう。
安全になったら好きな場所に機体を下ろせばいい。
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あんみつ@GMより
さあ、大空へとフライハイです!
展開としてはこのような感じに。
細やかな動きは太さんの方でセッティングしていただければ!
剣のかけらは正確にはございませんが、
脱出と依頼成功報酬で5個分の名誉点を受領できます。
なのでその分のダイスをお振りください!
サミュエルは魔動機を好きな場所に着陸させてください。
ぶっちゃけルキスラじゃなくても構いません。
降りた場所でエンディングが若干変化します。
他にも何かございましたらどうぞ(*´∀`*)