【C-2-5】その背には赤き翼
>「......お願いします」
ラドンから受け取った古竜の牙をエールに託し......。
ティキは儀式を前にして身構える。
「少し気分が悪くなるかもしれませんが......。
それだけの力が貴女に宿るということです。
どうか最後までお耐えになってくださいませ」
台座の上に古竜の牙を置いたエールはティキにはひどく難解な言葉を紡いでいく。
そしてその言葉に反応するかの如く牙は赤色に発色し......。
その赤はまるでオーラのようにティキの体に流れ込んでくる。
>「うっ......」
強い違和感につい声を漏らすも。
――全てが終わったとき、ティキの背中には赤い竜の翼があった。
>「......こういうことなのか?竜の力を得るというのは......まさか、ほんとに生えるとは」
「ええ、今回のように翼が生えることもございますわ。
......とはいえ、実際に姿を現すのはその人の想像の強さや感覚に依存致します。
ですから、貴女のその立派な翼が生えた背景には――貴女の心の強さ。
もしくは......貴女のイメージした存在への強い思いがあったのかもしれませんわね」
竜の加護の現れ方は、エールが言うには人それぞれであるようだ。
ティキの背中に今存在しているものも、ティキが思い描いたからこそ産まれたものである。
>「まあ、そのうち慣れるか―エールさん、加護をありがとうございました」
少しその背に違和感を感じながらも......。
竜の一員となれたことを感謝し、ティキは巫女に向けて礼を言う。
「いえ、私は当然のことだけをしただけですのよ。
この神殿は――巫女はこの世界で迷える存在に手を差し伸べるために在り続けるのですから」
――そして、ティキは神殿を後にした。
* * *
神殿から竜の大口へ向かう道中のこと。
ティキは再度、久遠の雲海をニコデムスと共に飛んでいた。
その最中、再度見つかったのは例の滝が流れる島だ。
滝の向こうには水を作り出す玉がある。
間違いなく貴重なもののため......ティキは再度それに挑戦したが。
>《ああ、そうだよ。また駄目だった》
再度強大な水流によって島の外へと投げ出された。
残念ながらその流水はちょっとティキの体力では辛いものがあったようだ。
さて......今ティキの背中には竜の証たる翼がある。
この竜の翼があれば、ティキは竜たちのルールによって大半からその身を守られるであろう。
この力が続くのは一日と限られている。
だが、まだ多少時間があるのは事実である。
少し寄り道や状況確認を行うのもいいかもしれない。
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あんみつ@GMより
ティキに竜の翼が生えました。
空を飛ぶことができるようになります。
水の珠は残念ながら取得できませんでした。
おまけだからって目標高すぎたなとちょっと反省_(:3 」∠)_
今回シーン的にはあんまり進んでません。
最終段階に向けて大事なところですので(・∋・)
ティキは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の3つです。
・ラドンの家に寄り道する
・一度穴の中の様子を伺う
・気にせずに潜っていく
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)