私の翼
>「竜の加護を受けている間に一時的に竜の力の一部を借り受けることができますわ。
貴女はどこにその力を宿したいのですか?
イメージを描き強く念じるのです。
儀式の果てに望みの場所にその力は宿るでしょう」
説明を聞いたが、竜の力を借りるイメージとはどういうものか、よくわからない。しかしもとより腹は決まっている。
私にとって一番身近な竜、ニコデムスの姿を思い浮かべた。そして、その強靭な翼を。
「......お願いします」
>ティキが念じたその部位に......竜の血は流れ出す。
「うっ......」
体の中に何か、熱のようなものを感じる。それが、体を駆け巡るような感覚。
それがどのくらい続いたのかわからないが―ふいに背中に重みを感じ、後ろを振り返る。そこには深い赤の鱗にびっしりと覆われた、力強い翼が生えていた。
「......こういうことなのか?竜の力を得るというのは......まさか、ほんとに生えるとは」
重心がいつもと違う。翼を羽ばたかせるのにも、普段と違った体の使い方が要りそうだ。それでも何か、言いようのない嬉しさと頼もしさが、この翼を見ると湧き上がってきた。
「まあ、そのうち慣れるか―エールさん、加護をありがとうございました」
巫女に深く頭を下げ、礼を言う。同時に、巨人の声と竜の声とが建物内に響いた。入り口まで行ってみると、イフリートとニコデムスが神殿の扉にへばりついているのが見えた。外に待たせた二体が遅いと催促していたのだ。
《遅いぞティキ―なんだ?それは。おかしなものが背についているぞ》
《竜の翼だ、ちょっと借りた。それとのぞき込むのをやめろ、入り口が壊れそうだし神殿の人が怖がる》
イフリートはすぐに離れたが、ニコデムスの方は動かない。よく見ると、入り口に顔をくっつけたまま、目をまん丸にして絶句していた。
『変か?』
『......わからない』
......色々複雑な気持ちなのだろう。
* * *
《ああ、そうだよ。また駄目だった》
私達は大穴へ向かう前に、再度滝の島へ来ていた。あの水の石がどうしても気になったのだ。
結果から言うと、妖精の加護を加えてもなお、また吹き飛ばされた。惜しいが、あきらめた方がいいのかもしれない。
《いいから行くぞ。ちゃんと乾かしてくれ》
イフリートの大笑いに耳をふさぎながら。自前の翼で大穴へと向かった。
PL
竜の加護は、「竜の翼」を選択します。
ドレイクと間違われそうですが私とティキは大満足です。
滝の島で生命抵抗に再挑戦。フェアリーサポートを行使。
20:24:49 キャスパー@ティキ 生命抵抗 2d+13 Dice:2D6[1,3]+13=17
20:24:38 キャスパー@ティキ フェアリーサポート 行使 2d+14 Dice:2D6[3,1]+14=18
20:29:28 キャスパー@ティキ フェアリーウイッシュ 行使 2d+14 Dice:2D6[4,5]+14=23
で、失敗しました。フェアリーウイッシュかけ直しで、またイフリートに乾かしてもらいます。
石欲しかったなあ。
MP38/45