【C-3-5】最深部Ⅱ~竜の課す試練~
>『......まず名乗ろう。私はティキ・ラウリ、こっちはニコデムス。先ほどから上などで騒々しくしてすまなかった』
目の前に佇む竜に対し。
ティキはまず自らの素性を明かすことから始めた。
『ティキ......そしてニコデムスよ。
私はお前たちを歓迎しよう――未来ある若き二匹の竜を』
巨大なドラゴンはその姿勢を多少気に入ったようだ。
歓迎されているとのことから、襲いかかられたりすることはないだろう。
勿論――目の前の強大な力すら縛り付ける盟約はあるのだが。
>『問いに答える。―私たちは、あなたに会いに来た。ここであなたと会い、話し、そして得るもの。それが「目的」だ。「望み」は別にあるが』
>『私は竜といえばまず思い浮かべるのはこの相棒だ。私がニコデムスと共に最も多く行ってきたのは空を翔けること、私たちが等しく目に焼き付けた光景こそは空。故にだろう、私が翼を思い浮かべたのは』
そして挨拶を終えた後ティキは次から次へと降りかかる問いかけに答えていく。
ドラゴンはやんわりと翼をはためかせ、尻尾を揺らして聞いていた。
――そして最後の言葉を聴き終えてからゆっくりと首を持ち上げ。
ティキとニコデムスの頭上から言葉を投げかけた。
『なるほど......よく理解した。
お前たちは空が好きなのだな。
空は自由の象徴だ――この世界においても大きな意味を持つ』
ティキは......いやニコデムスの方が感じ取れたかもしれない。
強大な力を持つはずのドラゴンの言葉の裏に隠れた諦めと寂しさを。
境界を司る神の如き竜。
別の視点から見れば空とは対極の深き大穴の奥に縛られた竜だ。
『ティキよ......お前の「目的」は私に会うことだと云ったな。
お前はラドンと知り合いなのか奴は――まあ元気だろうな。
まあ、奴の話はもうよい。
お前は先ほど興味深いことを口にした......「望み」は別にあると』
竜の言葉を紡ぎながら両翼を大きく広げた。
遥か地底ではあるのだが、そうとは思えないほどの空間がある。
『お前の「望み」とは......これか......?』
一回だけドラゴンはその翼を大きく羽ばたかせる。
強烈な風の中――抵抗に負けずにその瞳を見開けば。
ドラゴンの寝そべった体の中空にぽっかりと円が空いているのが見えるだろう。
それはまるで鏡のように景色を映しているが......見えているのはここではない。
あれは懐かしきラクシアの空だ。
円形のそれは徐々にその大きさを広げていく。
ティキがニコデムスに跨っても十分にくぐり抜けられるほどの広さに。
『この環を潜ればお前たちは世界の外側へ出られるだろう。
謂わばこの環こそ内側と外側の境界だ。
然れど私は境界を司る竜。
――またの名を自由の番人。
全ての者を行き来させるわけにはいかんのだ』
手足に力が入り、また竜の全体像は大きくなる。
それはまるで戦闘態勢のようにも見えなくはないが。
『二匹の若き竜たちよ......。
お前たちの望みがなんであれ。
叶うことを夢見るのであれば私に証を見せてみよ。
「心」か「技」若しくは「体」の強さを見せるのだ』
威厳あふれる声でドラゴンは言った。
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あんみつ@GMより
ティキルート進行です!
ドラゴンとおしゃべりのシーンです。
冒険者レベルと精神力ボーナスを基準にして目標値23を出せば、
ドラゴンの言葉の裏にある感情を少し読み取れます。
ニコデムスの力を借りる場合は達成値をボーナスで+4できます。
ティキは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の3つです。
・心の強さを見せる
・技の強さを見せる
・力の強さを見せる
個人的には心がおすすめ。
でもキャスパーさんの望む道を行くといいのです。
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)