【C-3-6】最深部Ⅲ~心の強さ~
>『では、心だ』
ティキは迷うことなく言い切った。
『そうか......一つ問おう。
お前たちは強い心とは如何にして生まれると思うか?』
ドラゴンは荒ぶる姿のまま、ティキへと問いかけた。
すぐに彼女は答えたろうか。
例え答えなくても竜はしばしの時を経て次の言葉を紡ぐ。
『かつて剣の生まれし時代において私は聞いた。
心とは様々な想いを含有し続けることで強大な力になるのだと。
喜びや哀しみ、怒りや嘆き、愛に欲望......。
心を持つ者は幾つもの経験の果てに誰にも負けぬものへと磨き上げるのだと』
そこからはドラゴンは再度首を下げる。
ちょうどティキたちに視線が合うように。
『心を選んだということは――お前たちは自信があるということだろう。
ならば私に知らしめてみよ。
お前たちの心を高めた所以を』
つまるところ心の試練とは......。
ティキやニコデムスが経験してきた様々なものを語ってみろというものだ。
果たして何故そんな試練を課すのか。
極めて理由は単純なのであろう。
『私は世界と世界の境界に佇み、その境界の力を司る竜だ。
どちらにも属しているようで......どちらに属していることはない。
全ての景色を知っているようで......全ての景色を見たことがない。
故にお前が何を見て何を感じたのか、考えることはできても感じることはできぬ。
――だからこそ聞かせてくれ、お前たちの言葉で』
世界を操る力と重要な役目を受けたドラゴンは......。
同時に世界の狭間に閉じ込められ、自由という宝を失った。
ラドンがこのドラゴンを頼むと言っていた意味が少しはわかるかもしれない。
ラドンもドラゴンも期待しているのだ。
――ティキとニコデムスに。
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あんみつ@GMより
ティキルート進行です!
ドラゴンとおしゃべりネクスト!
心の強さの見せ方はこのような感じ。
つまるところドラゴンは何も知らないから、
ティキとニコデムスの思い出から世界を教えて欲しいと言っています。
内容はなんでもいいです。
経験してきた冒険でも。
大切な仲間でも。
些細な日常の出来事でも。
少しでもたくさんでも構いません。
ドラゴンさんが満足すればそれでよいのです。
他にも何かございましたらどうぞ(*´∀`*)