存在
『......こんなものか。よくやった、ニコ』
倒れたラグナカングを前に、私たちは消耗を確認する。ニコデムスに潰された部位は無く、私も怪我らしい怪我をしていない。文句なしの勝利と言えるだろう。軽くニコデムスの汚れを払って、戦利品になりそうなものを探る。
あ、とれた。......売れそうだし、これにするか。
引っ張っていたらラグナカングの角が取れたので、これを持って帰ることにした。ニコデムスのもとへ戻り、その背へ上がって寝ころんだ。肉体的には余裕があるが、魔法をたくさん使って疲れた。
『さて、少し寝る。何かあったらすぐ起こせ』
***
大穴の最奥。その洞窟に足を踏み入れた私達を、炎が照らした。と言っても道中抜けてきたような暴力的なものではなく、魔法か何かによる灯りのようだった。
そうして先へ進むと、果たしてそこには、探していた竜の姿があった。あの壁画のように巨大で、また厳かな雰囲気を肌で感じた。
>『この洞窟に客が来たのすら久しいが......。
人の姿をしたものが最後に訪れたのはいつだったか。
――その力は巫女のものだな』
竜は私達を見下ろし、言葉をかけてくる。私はちらりと背中の翼を見る。巫女の加護の事も知っているようだ。
>『私はこの世界が生まれた時からこの洞窟に棲む......。
世界と世界の境界を司る者だ。
問おう――お前たちは何故この場所を訪れた。
そのような竜の翼を抱いてまで』
『......まず名乗ろう。私はティキ・ラウリ、こっちはニコデムス。先ほどから上などで騒々しくしてすまなかった』
私に続いて、ニコデムスも礼をした。ニコデムスには少し緊張が見られたが、以前に各上の竜と対峙した時のような緊張は無い。むしろ、それに比べれば落ち着いて見えるほどだ。
私は竜に視線を戻し、口を開いた。
『問いに答える。―私たちは、あなたに会いに来た。ここであなたと会い、話し、そして得るもの。それが「目的」だ。「望み」は別にあるが』
『きっかけは、ラドンに聞いて居ても立ってもいられず飛んできたことだ』
竜の問いは続く。
>『お前は何故翼を選んだ?
お前にとってのドラゴンの象徴とは翼なのか?』
『私は竜といえばまず思い浮かべるのはこの相棒だ。私がニコデムスと共に最も多く行ってきたのは空を翔けること、私たちが等しく目に焼き付けた光景こそは空。故にだろう、私が翼を思い浮かべたのは』
それが、何か重要なことなのだろうか。ひとまず聞かれたことに答えた私は、次の竜の言葉を待った。
PL
00:09:26 キャスパー@ティキ 戦利品決定ダイス 2d Dice:2D6[3,5]=8
魔神の角取得。
00:20:50 キャスパー@ティキ 魔香草 r0+4 Dice:R0[3,4:2]+4=6
00:20:34 キャスパー@ティキ 魔香草 r0+4 Dice:R0[5,6:4]+4=8
MPも回復しときます。
魔物の巣のド真ん中で寝ちゃう、物怖じしないうちの子。
時間の許す限りはこの竜とお話ししてたいですね。