こころ
>『なるほど......よく理解した。
お前たちは空が好きなのだな。
空は自由の象徴だ――この世界においても大きな意味を持つ』
「・・・・・・?」
私にはそれは小さな違和感程度だったが、同じ竜であるニコデムスにはその感覚を敏感に察することができているようだ。
かなしそうだ、と呟いたのが私にも聞こえた。かの竜には聞こえただろうか。
>『ティキよ......お前の「目的」は私に会うことだと云ったな。
お前はラドンと知り合いなのか奴は――まあ元気だろうな。
まあ、奴の話はもうよい。
お前は先ほど興味深いことを口にした......「望み」は別にあると』
竜が翼を広げ一度大きく空を打つと、強い風の向こうに穴が見える、それも、岩肌に空いているのではない、空間に空いている。その向こうに見えるはラクシアの空、つまりこれは出口。
>『お前の「望み」とは......これか......?』
『ああ......ああそうだ、それもあったな。忘れていた』
すこし呆気にとられてから、私は答えた。そうか、この竜に外界へ出してもらうこともできるんだった。私の中ではもう、この竜と会うことが一番の目的になっていたのだ。
>『この環を潜ればお前たちは世界の外側へ出られるだろう。
謂わばこの環こそ内側と外側の境界だ。
然れど私は境界を司る竜。
――またの名を自由の番人。
全ての者を行き来させるわけにはいかんのだ』>『二匹の若き竜たちよ......。
お前たちの望みがなんであれ。
叶うことを夢見るのであれば私に証を見せてみよ。
「心」か「技」若しくは「体」の強さを見せるのだ』
ここまで強大なドラゴン、今の私とニコデムスでは到底敵わないだろう。力も、技も、通用するとは思えない。だが唯一私たちの持つもので決して劣らぬと断言できるもの。
『では、心だ』
即答だった。他に選択肢がなかったとも言えるが--しかし迷うことは無く、また怖じることもない。
だが言ったものの、心の強さを見せるとはどうすればいいものか。手に持った赤の槍、バーガンディを地面に突き立て、竜の言葉を待った。
PL
23:38:40 キャスパー@ティキ 2d+13+4 Dice:2D6[4,5]+13+4=26
遅くなりました。どうやらドラゴンの心境を察することができたようです。
ニコデムスが何か提案する、かも?