【B-1-3】黄金色の長い髪
あなたは誰?
......と問いかける乙女の声。
>「そうやねー、お婆さんではないねー。
>俺は通りすがりのカラスさんで、翼が取れて空から落ちてきてもうたんよ。」
アルフェイトは多少の茶目っ気と誇張を含めてそれに返す。
もっとも確かにさほど嘘でもないのであるが。
「カラスさんなのね?
翼が取れているなんて可哀想だわ......。
お婆さんならきっと治してくれるはずよ」
塔の上にいるであろう彼女はそんなアルフェイトの言葉を信じたようだ。
そしてその身を案じてくれている。
――そんな彼女の毒気のなさにやられたのか。
>「はーい、こんにちは。
> 通りすがりのカラスさん(羽無し)でーす♪」
アルフェイトは黄金の髪を上へと登っていき。
そして塔の上の部屋へと至るであろう。
* * *
「......まあ、随分大きなカラスさんね!
それに全身が真っ赤......血だらけなのかしら?」
塔の上には白と水色をメインとした思ったより広々とした部屋があった。
その部屋の奥の方で木造りの椅子に腰掛けて窓を見ていた人影が一つ。
向日葵のような黄金色の髪をしたまだ成人したばかりらしき乙女。
彼女の美しい輝きを放つ髪はまさにアルフェイトが触れ、登ってきたものであった。
信じられないほど凄まじく長く量のある髪である。
あまり自然発生したものとは考えにくいかもしれない。
「それによく見たら、頭に角が生えているじゃない。
不思議ね......初めて見たわ」
どうやらナイトメアについて忌避の念がないどころか、そもそも知らないようだ。
そんな彼女は部屋の奥から椅子を一つ持ち出してきてアルフェイトに座るように勧める。
「ねえねえ、真っ赤なカラスさん。
よかったらあなたの本当のお名前を教えてくれるかしら?
私はラプンツェル......この塔の上でずっと暮らしてるのよ」
この不思議なほど長い髪を持つ少女はラプンツェルというらしい。
エリックがタイトルとして語ったものと同様の名前だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
アルフェイト進行致しました!
上に登ったらお部屋につながっておりますね。
少なくともいきなりたべられることはありませんでした(・∋・)
【ラプンツェル】を【NPC:女性】に登録しておきます。
アルフェイトのメインNPCはラプンツェルに決定です!ぱふっぱふ~(*´∀`*)
このシーンではアルフェイトはお好きに会話でもどうぞ!