【B-1-3】まだ見ぬ世界を
アルフェイトの前にいたのはラプンツェル。
幼くも美しい少女だ。
>「赤いのは人間の姿になる前は紅烏って言う鳥やったからやで。
> ちなみに地元では根性を運ぶ赤い鳥とも呼ばれてる。
> せやから赤いのは決して血だらけやからって訳ではないのよ。
> で、頭の角は翼が取れたら変わりに生えた。」
カラスの癖に真っ赤なこと。
そして何故か角が生えていること。
それらを不思議に思って聞いてきたラプンツェルにアルフェイトは実にそれっぽく答えた。
なかなかのアドリブ力であったため......。
「へえ、そうなのね。
そんな鳥がいるなんて......わたし、初めて知ったわ!」
――というようになんとも疑問に思わずすんなりとその言葉を受け止めた。
* * *
ひとまず落下の際にできた手の怪我を癒しの力を込めた弾丸で治したあと。
>「ありがと、もうええで。
> それじゃあ失礼してっと。
> 俺の名前はアルフェイト・クロウ、元カラスの現在は吟遊詩人や。」
ラプンツェルにちゃんと自己紹介。
「アルフェイトっていうのね。
吟遊詩人って歌を歌う人でしょう?
カラスって歌が上手だったのね」
名前を聞いても彼女はアルフェイトが元カラスであることは疑わない。
そんなラプンツェルだからこそアルフェイトが尋ねれば適当なことは言わないであろう。
>「ここには1人で住んでるん?
> この塔の上でずっと暮らしてるって外に出たりはせんの?」
「ううん、お婆さんが来てくれるわ。
わたしのご飯やお洋服を作ってくれるの」
最初にラプンツェルがアルフェイトと間違えた相手――お婆さん。
彼女がしばしばこの塔を訪れるので決して一人ではないらしい。
だがそれでも......。
「わたしは物心ついた頃からずっとここにいるのよ。
だってこんな高いところから降りられないでしょう?
お婆さんにもこの窓以外に出口はないって言われているし」
ラプンツェルは塔の外へは出たことがないのだという。
これはある意味監禁されていると言えるのかもしれない。
>「空からいきなりここに落ちてきたからこの辺りのこと知らんねん。
> さっきお婆さんとか言ってたけどこの辺りに村とかあるの?」
「わたしは見たことないから詳しい場所は知らないけれど。
村とお城が森の外にはあるんだって」
したがってこの情報も伝聞のものであろう。
>「そう言えばラプンツェルちゃんってめっちゃ髪長いな。
> 窓から出て更に向こうの方まで伸びてってたけどなんか伸ばしてる理由あるの?」
「これはね、お婆さんのために伸ばしているの。
だってさっきも言ったけどこの場所に来るには窓からしかないでしょう?
高い場所にある窓から登ってこれるようにお婆さんが伸ばしなさいって。
......それにこの髪は一度伸びたら切れないの」
ラプンツェルが髪を伸ばしている理由は、塔を訪れる老婆のためだという。
また髪を切ることができないのもその原因の一つなようだ。
>「俺の歌が聴きたい?」
最後のアルフェイトの提案については。
「ぜひ聞いてみたいわ。
実は歌をほとんど聞いたことがないの。
わたしの知らない外の世界の歌を聞かせて?
......わたしが感じられない外の世界を感じさせて」
ラプンツェルがアルフェイトの歌を求めた。
最後の言葉にあった通り――おそらくラプンツェルは外に対する夢を抱いているのだろう。
そんな希望を叶えてくれることをアルフェイトに求めている。
――ちなみに大きな声や力強い演奏をすれば、その歌声は塔の下まで届くかもしれない。
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あんみつ@GMより
アルフェイト進行致しました!
ラプンツェルから少しお返しを!
ヒルバレはこちらから指示したものでもないですし。
そもそもダメージもないし演出ならばMP消費はなしでもいいですよ(*´∀`*)
いろいろと返しておりますが、更にアルフェイトからアクションがあればぜひ!
ちなみにそれなりの声量で歌えば塔の下まで声が届きます。